いかっぱの知育と称してボードゲーム沼

6歳の男の子、8歳の女の子と毎日ボードゲームで遊んでいます。
息子2歳、娘4歳の時、知育と言い訳して、すっかりはまってしまったボードゲーム沼。
これまでに遊んだゲームの中から、我が家でも大好評な幼児向け・低年齢対応のボードゲームをご紹介します。
親子の絆を深めつつ、子供たちの成長にもプラスの影響を与えること間違いなし!
新しいボードゲームの発見と家族との特別な時間が待っていますよ!

ペンギンになってお魚を捕まえよう!!
とてもわかりやすいテーマ、そして簡単なルールのため、普段ボードゲームをやらない子でもすぐに遊べます。

年長さんくらいであればすぐに遊べるので、子供と遊ぶボードゲームデビューにぴったりの作品です。
そんなに小さい子と遊べるなら、大人は退屈?運頼りのゲーム?
そんなことはありません!
大人だけでやるとけっこうシビアな頭脳戦になるんです。

なんと発売は2005年。 もう20年近く前になるので、長く愛されていますね。
なっとくの面白さですよ。

Packeis am Pol-top


わたし 喋る S
いかっぱ
ペンギンコマ1個1個が違うのもクオリティ高いですね!
長く遊ばれているゲームは、やっぱり楽しい~。


【この記事でわかること】
・遊び方
・実際に遊んいる5歳児・7歳児の様子
・ゲームは楽しいのに、準備が面倒です!!

基本情報

対象年齢:8歳以上
対象人数:2~4人
プレイ時間の目安:20分
BGGの評価:Hey, That's My Fish!

内容物

・六角形の浮氷タイル 60枚
    魚の絵が1匹 30枚
    魚の絵が2匹 20枚
    魚の絵が3匹 10枚
・ペンギンコマ 16個(4色のコマが各4個)
・説明書 1冊

およその箱サイズ(cm):12.5×12.5×4(たて×よこ×高さ)

ルール

準備

60枚のタイルを裏にしてよく混ぜ、表にして「タテが8列×一番下の列が8列」の四角形を作ります。

各プレイヤーはそれぞれ自分の担当する色を決め、その色のペンギンを遊ぶ人数に応じて受け取ります。
・2人で遊ぶ:4個
・3人で遊ぶ:3個
・4人で遊ぶ:2個

最年少のプレイヤーから順番に、自分のペンギンコマを1個ずつ、好きなタイルの上に配置してゆきます。
このときペンギンコマは必ず「魚1匹のタイル」の上に配置しなくてはなりません。

Packeis am Pol-setting

遊び方

最年少のプレイヤーから順番に手番を行います。
手番では、2つのステップを行います。

①ペンギンコマを動かす

自分のペンギンコマのうち、1つだけを選んで動かします。

ペンギンは、浮氷タイルの辺ん6方向のうちいずれかの方向に、一直線に動かすことができます。

ペンギンは、他のペンギンコマのいない浮氷タイルの上ならば、どこまでも移動することができますが、途中で進路を変えることは出来ません。
他のペンギンコマがいる浮氷タイルに入ることもできませんし。浮氷タイルがない所に移動することもできません。

Packeis am Pol-move

②浮氷タイルを受け取る

ステップ①で動かしたペンギンコマが「移動を始める前」に乗っていたタイルを受け取ります。
このタイルに描かれた魚の数が獲得した魚の数となります。

Packeis am Pol-rule

手番プレイヤーは必ず自分のペンギンコマの1個を動かさなくてはなりません。
全てのコマが動かすことができなくなった場合、その手番プレイヤーは何もせず、そこでゲームから抜けなくてはなりません。

Packeis am Pol-during

こうして抜けるプレイヤーは、自分のペンギンコマを全てタイルの上から取り除きますが、同時に、それらのコマが最後に乗っていた浮氷タイルも受け取ります。

Packeis am Pol-remove

ゲームの終了

全てのペンギンコマが浮氷タイルの上から取り除かれたときに、ゲームは終了します。

各自、自分が受け取った浮氷タイルに描かれた魚の数を合計してください。
得点が最も多かったプレイヤーの勝利です。

同点の場合には、それらのプレイヤー間で獲得したタイルの数を比べ、それが多いほうのプレイヤーの勝ちとなります。
それも同じの場合は、引き分けになります。

Packeis am Pol-winner

5歳・7歳の様子

ルールは簡単なので、一度説明しただけで遊ぶことができました。

魚の数が多い方が勝ちというルールなので、子供たちは狙って3匹の魚の所に行きたがります。
間違ってはいないのですが、今後の行く先がなくなってしまったりといったことは考えていないです。
ゲーム後半になって、動けるペンギンが少なくなって気が付いた感じはあります。

小さな浮氷の上に閉じ込めてしまうことも戦略なのですが、そこはまだ難しいですね。
ただし、私もそこまで深く考えられておらず、欲しいお魚目指して進んでいるので、勝敗は五分五分になります。
閉じ込めたつもりが、上手いこと独り占めできる大き目な浮氷に置いてきちゃうこともあるし。

子供と遊ぶ範囲であれば、楽しくお魚をコレクションしていくゲームとして、すごく気楽に遊べます。
魚が手に入らないターンがなく、どんどんお魚が増えていくので、ずっとワクワク遊べる点は、すごく優秀です。

対象年齢は8歳からとなっていますが、息子が5歳の時から遊んでおり、特にわからなそうな点はありません。
より戦略的に遊ぶのは、8歳からといったところでしょう。
娘はこっちのペンギンは「この辺りは独り占めできそうだから、後で動かそう」とか、なかなか色々考えて動かしています。
気楽に遊ぶ分には、年長さんくらいから遊べますよ。

こちらも、「もう1回!」って言ってもらえるゲームです。
でも、準備が大変で、結局2回程度しかやりません。

たいていのセッティングはやってくれる子供たちですが、これは置いているうちにずれてきちゃうし、大人の手助けが必要です。

むすめ 喋る S
むすめ
自分の今の場所とか捕る魚の数とか考えることがいっぱい。
それが楽しいんだよね。


むすこ 喋る S
むすこ
次はどこに行けばいいかな~って考えるのが楽しい。
3匹のお魚はどんどん取っちゃうよ。


親目線のレビュー

ゲームはすごく楽しい。
運要素の少ないアブストラクトゲームに近い印象です。

やはり獲得したいのは、3匹いるタイル。
コマのスタート位置は、順番に自分で決めていくのですが、これがかなり重要です。
まっすぐ進めば魚の数が多いタイルに行ける位置がいいですね。

浮氷に取り残されるのは不利なこともありますが、大きめの浮氷に一人取り残されると、ゆっくり独り占めできるので、むしろ狙いたいところ。
残ったペンギンに注力して、魚を捕れます。

2人で遊ぶとアブストラクト色がかなり強くなりますが、複数人になると予想が難しく行き当たりばったりになります。
どちらのプレイ感も充実してて楽しいです。

1回のゲームも短時間で終わるので、何度も遊びたくなります。
でも、セッティングが面倒!!
ゲーム時間が短い分、準備の5分がすごく大変に感じてしまいます。
しかも、タイルを並べるのがなかなか難しいし、遊んでいるうちにずれてきて、「ここって離れてたっけ?」ってなります。
タイルがくっついているか、離れているかはゲームに大きく影響するので重要なのに、そこが簡単に崩れてしまう。

一旦、裏にして並べてから表に返すのが正しいルールなのですが、並べるのも大変なのに、やっと並べても表に返したらずれちゃって大変!
もう最初から表にして並べちゃいます。
偏ったときだけ、ちょこっと修正するくらいです。

スタピ堂さんから、プレイボードがでていますね。
これがあればもっと遊ぶ頻度が増えるんだろうなぁ。

とりあえず、ちくちく刺繍で配置図を作って対応しています。
これがあるだけで、準備時間が5分から1分くらいに短縮できましたね。
紙で配置図を作って上に置くだけでも、ずいぶん違うと思いますよ。

Packeis am Pol-handmade gameboard

小箱なのは、収納の面でとってもありがたいのですが、ゲーム内容が良いだけに、これは箱が大きくてもいいからゲームボードが欲しかったです。
ペンギンコマも大きく、ペイントされたものになっている版があり、それが届くものだと思っていたら、違ったので最初はビックリ。
あちらはレアなものなんですね。

わたし 喋る S
いかっぱ
20周年版とかで、ゲームボード付きのが発売されないかなぁ。
楽しいゲームだけに、準備の手間によって出番が少ないのが残念すぎる。


 

なんとラビリンスは1986年に発売されたゲームです。
40年近くたつのに、今もなお発売されているご長寿なゲームです。
それだけ長く発売されているということは、今でもなお多くの人を楽しませることができるってことですね。

赤いパッケージでおなじみのラビリンスですが、オーシャンをはじめとして色んなバージョンが発売されてきました。
BGGでみたらサンリオとかスポンジボブとかもあってびっくり。(欲しくなっちゃう)

我が家のラビリンスは、ディズニーバージョン。
完全に私の趣味ですが、人気のキャラクターがいっぱいです。

こちらは、対象年齢が7歳以上となっています。
もとのラビリンスは8歳以上だから難易度の違いがあるのでしょうか?

ルールをみたところでは違いはないようですが、タイルの種類とかで難易度が違うのかもしれません。
一般的なラビリンスのレビューとして参考にしていただけると思いますが、細かいところで違ったら申し訳ありません。

Disney LABYRINTH-top


わたし 喋る S
いかっぱ
ものすごく有名なゲームなので、ずっと気になってたんです。
長く愛されるゲームには理由があるはず。


【この記事でわかること】
・遊び方
・実際に遊んいる6歳児・8歳児の様子
・運もあるから、大人と子供が互角に遊べる
・納得のロングセラーです

基本情報

対象年齢:7歳以上
対象人数:2~4人
プレイ時間の目安:30分
BGGの評価(通常のラビリンス):LABYRINTH

内容物

・ゲームボード 1枚
・迷路カード 34枚
・キャラクタカード 24枚
・コマ(4色) 4個

およその箱サイズ(cm):27×37×5.2(たて×よこ×高さ)

ルール

準備

迷路カードをよく切ってゲームボードの上に表向きにに配置します。(1枚余ります)

24枚のキャラクタカードをよくきって各プレイヤーに均等に配り、裏向きに重ねて置きます。

自分のコマを決め、ゲームボードの隅にあるコマと同じ色のマークの上に置きます。

Disney LABYRINTH-setting

遊び方

最年少のプレイヤーから順番に時計回りで手番を行います。

まず、自分のキャラクタカードの一番上にあるキャラクタカードの絵を確認します。
そのキャラクターまでコマを移動させるように迷路を巧みに動かします。
目標のキャラクターは、他のプレイヤーに見られないようにしましょう。

迷路の移動

手番では、余っている1枚の迷路カードを矢印のある場所から1か所を選んで押し入れます。
Disney LABYRINTH-rule

押し入れた反対側に1枚の迷路カードが落ちますが、それは次の手番の人が使います。
Disney LABYRINTH-rule2

手番では必ず迷路カードを押し入れなくてはなりません。
直前のプレイヤーによって押し出された場所に入れ戻すことは出来ません。


押し出されたカードの上に誰かのコマが乗っていた場合は、そのコマはゲームボードの反対側(今、入れられたカードの上)に移動します。
この場合の移動は、コマの移動とは見なされません。
Disney LABYRINTH-out

コマの移動

迷路の移動が終わったら、次にコマの移動を行います。
コマは繋がっている迷路に沿って好きなだけ動かすことができます。
全く動かさなくてもかまいません。

コマを移動して目標のキャラクターにたどり着いたら、キャラクタカードを表にして手元に置いておきます。
IDisney LABYRINTH-get

そして、自分の一番上の山にキャラクターカードの絵を確認します。
それが、次の順番での目標キャラクターになります。

ゲームの終了

割り当てられたすべてのキャラクターを探し出し、最初に出発点に帰り着いたプレイヤーの勝ちとなります。

6歳・8歳の様子

子供向けのルールとして、以下の①、②を追加することができます。
①手元にあるキャラクタカードを全て最初にみて、好きな順番に探し出していく。
②すべてのキャラクターを探し出した後、出発点に戻らなくて良い。

我が家では②のみを採用しています。 集め終わったら出発点に戻るルールは、目的がみんなにバレているので、到達されないように、みんなから集中的に邪魔をされてしまいます。
そうなるとなかなか戻ることができません。
これだと、嫌な気分になっちゃうので、一番最初にすべてのキャラクターを探し出した人の勝ちとしています。

また、①②のルールとは異なりますが、キャラクタカードの枚数を調整しています。 3人で遊ぶことが多いのでキャラクタカードを全て配ると8枚になります。
ちょっと長いかな~と感じたので、5枚ずつにして遊んでいます。
キャラクタカードの枚数を調節すると、遊べる時間の長さに応じて対応できるのでオススメです。

まだ息子は6歳ですが、①のルールは追加しなくても楽しめています。
「これ、好きな順からやっちゃダメなの?」と言わなくても、そうしたほうが簡単そうだと気が付いていましたが。

迷路タイルを動かすことは簡単なので、もっと小さい子も遊べると思います。
ただし、ここにタイルを押し込むと道がどう変わるかをイメージできないと、目標キャラクターまでの道を意図して作るのは難しいと思います。

ただ、この力に関しては、年齢もありますが、得手不得手がありそうです。
私より息子のほうが、すいすい進めています。

娘はキャラクターからの道を考えて動かすので、自分のコマが全く動かせない状態なのに気が付いていなかったりします。
それに気が付いてからは、上手につなげられるようになったので、慣れもあります。
あとは、どうやら相手の目標が何なのかを道筋から予想して、邪魔しようともしているみたいです。

1枚ずらすだけだから、じっくり眺めればずらした後の道もイメージできるようになってきます。
7歳くらいからなら楽しめる難易度なのもいいですね。
でも、2人ともけっこうじっくり考えているので、ダウンタイム長めです。

もっと小さい子と遊びたい場合は、ジュニアラビリンスがあります。
なんとこちらは4歳から遊べます。
ムーミンなのがおしゃれですね。
通常のラビリンスは7×7ですが、ジュニア版は5×5になっています。
よりキャラクターに到達しやすくなってますね。


むすめ 喋る S
むすめ
きっとこっちに進みたいんだろうなって相手の行きたい方を考えて邪魔したり、自分のことまで考えるのが難しいけど楽しい。


むすこ 喋る S
むすこ
きっとこうつながるだろうなって考えて動かすのが、すごく楽しい!
すぐに着いちゃうんだよ。すごいでしょ。


親目線のレビュー

すごくわかりやすいルールなので、すぐに遊べます。
そして、遊ぶ時間や子供たちの年齢に合わせてルールをちょっと変えても、プレイ感が全然変わらないのが嬉しいですね。

見た目からルールは想像できていたのですが、実際のボードをみてなるほどと感心しました。
1列飛ばしで、キャラクターが1枚ずつ固定されています。
これだから、タイルがずれずれにならずに動かせるんですね。
Disney LABYRINTH-gamebord

キャラクタカードは5枚がちょうどいいです。
登場しないキャラクターが出てきてしまうけれど、ゲームには全く影響なし!
ゲーム中、やることは毎手番同じなので、長いとちょっと飽きてきちゃうかな。

コマが4つで4か所のスタート地点があるので、遊べる人数は4人となっていますが、別に5人とかに増えても遊べそうです。
スタート地点が誰かと同じになっちゃうけれど、ゴールはみんなバラバラですしね。

私個人としては、動かした先を考えるのはあまり得意ではないのですが、目標に到達できないことはないです。
自分で考えて繋げられることもあるし、相手の動かし方によってラッキーにも繋がってしまうことがあります。
相手の目的がわからないので、助けてあげているか邪魔しているかもわからないのがいいですね。
邪魔されても嫌な気分にならないし、ギスギスしないで済みます。

最後のキャラクタカードに到達したら、スタート地点に戻るルールは、我が家では導入していませんが、攻撃されるのはちょっと苦手です。
大人だけで遊んでも、入れたくないなと感じてしまいます。
実際に遊んだことがないので、どのような感じになるかはわからないのですが。
邪魔ばかりしてたら自分が進めないから、案外うまく進めるのかしら?

長く愛されて理由は、誰であっても、すぐにワクワクできるからではないでしょうか。
一生懸命考えるけど、運もあるから子供ともいい勝負ができます。
繋がる道筋に気が付いた時の興奮とスッキリ感は、なかなか他のゲームでは味わえません。
自分の手番が来る前に、どうか今の道が途切れませんようにって、待っている時のヒヤヒヤ感も楽しい。

ワイワイ遊べるのに、ちゃんと考えるから遊んでる充実感があって、これぞボードゲームって感じです。
ちょっとずれてるとタイルが動かなくなるし、すごいギミックがあるわけでもないし、ルールは見た目通りで意外性はないけれど、誰と遊んでも楽しいであろう安心感。
ハデさはないけれど、ずっと手元に置いて、ふと遊びたくなる。
だからこそのロングセラーなんですね。

現在購入できるラビリンスは、通常版とオーシャン、ジャパンがあるようです。
どれで遊んでもプレイ感は変わらないとは思いますが、これだけ長く愛されているゲームなので、子供に人気なキャラクターで発売してくれたら、もっともっと広まるんじゃないかな。
BGGでみると、キティちゃんとかスポンジボブとか色々な写真がありますね。
ボドゲーマにはスーパーマリオがあがってますね!欲しい~。
好きなキャラクター版がでたら、買っちゃうだろうな。

わたし 喋る S
いかっぱ
もうすぐ40周年だし、なにかスペシャルなバージョンがでないかな~。
今も有名だけど、もっともっと広がっていいゲームだと思います。
トランプと同じくらい一家に一個あっていいゲームです。

 

ボードゲームには珍しい細長い箱。
そして、見るからに悪そうな人のイラストが。

こちらライナークニツィア作のカルテルです。
刑事として、7つのマフィア団を捜査中!
でも牢屋は5つだけ。2人のマフィアのボスは逃げることができます。

逮捕したボスと同じ色の構成員は得点に、でもそのボスから賄賂をもらってたのに逮捕しちゃったら0点になっちゃいます。
構成員や賄賂を獲得しつつ、得点につながるボスを逮捕していくゲームです。

すごろくやのイベントで遊ばせていただきました。


6歳から遊べて、ゲーム時間15分というと、子供向けかな?と思いがちですが、全然子供向きではありません。
大人じゃないと味わえない楽しさがいっぱいです。
かといって、子供は遊べないかと言ったらそんなことはなく、ちゃんと遊べます。

私にしては珍しく、大人だけでも遊んで、家で子供たちとも遊んでいるので、それぞれ遊んでどうだったかをレビューします。

KARTEL-top

わたし 喋る S
いかっぱ
子供と遊んだ時と、大人だけで遊んだ時とでは、ずいぶん印象が違いました。
でも、子供は子供で楽しいようですよ。


【この記事でわかること】
・遊び方
・実際に遊んいる6歳児・8歳児の様子
・このゲームの醍醐味は心理戦


基本情報

対象年齢:6歳以上
対象人数:2~6人
プレイ時間の目安:15分
BGGの評価:KARTEL

内容物

・マフィアタイル 42枚(全7色6枚ずつ)
 6枚の内訳:ボス1枚、ワイロ1枚、構成員1人・3人各1枚、構成員2人2枚
・細長い刑務所ボード 1枚
・サイコロ(2・3・4の目のみ) 1個
・刑事駒 1個

およその箱サイズ(cm):26.7×6.5×6(たて×よこ×高さ)

ルール

準備

すべてのタイルをよく混ぜ、1本道の大きな円を描くように並べます。
ボスタイルは、鉄格子が描かれていない面を表にし、他のタイルは色付きの方を表にします。

刑事コマを輪の適当なタイル2枚の間に、時計回りの方を向くように置きます。
刑務所ボードは輪の中心に置きます。

KARTEL-setting

遊び方

手番は時計回りに交代します。

手番になったら、サイコロを振り、刑事を輪に沿って時計回りに進めます。
進める歩数は1歩からサイコロの目までの間であれば自由に選べます。

KARTEL-dice

刑事を進めたら、止まったところにあるタイルを取り、表向きのまま自分の手元に置きます。
刑事コマは、獲得したタイルの所に置かれるので、タイル2枚の間に置かれています。

もし刑事がボスのタイルに止まったら、ボスのタイルを裏返して刑務所ボードの空いているマスに置きます。
これにより、各自、手元にあった構成員のタイルを裏返して重ねて置きます。
KARTEL-rule

ワイロも裏返します。(0点になる)
KARTEL-rule2

ボスが投獄された後に構成員を逮捕したら、ただちに裏返して重ねます。

ゲームの終了

刑務所ボードに5人のボスが投獄されたらゲーム終了です。

自分の手元にある裏返してある山の特定を計算します。

投獄されなかったボスと同じ色の構成員は、構成員1人につきー1点になります。

KARTEL-minus

投獄されなかったボスと同じ色の賄賂は、描かれている袋ごとに1点、つまり3点になります。
KARTEL-gemeend

6歳・8歳の様子

6歳からとなっているとおり、ルールはダイスの目の範囲内でコマを自由に進め、タイルを獲得するだけ。
とっても簡単。ルール理解だけなら、6歳でも問題なくできます。
でも、戦略的に遊ぶには、6歳ではまだ早いと思います。

息子なんか逮捕したほうが強いんだとばかりに、どんどんボスを逮捕しちゃうし。
(まぁゲームの流れ的には、普通はそうなりますよね)
「ボスは逮捕しても得点にならないよ。」と伝えてはいますが、ボスを逮捕して、明らかに悪者と確定した子分を逮捕したいみたいです。(なるほどね~と納得)

ゲームの攻略としては、間違ってなさそう。
でも、子分逮捕したんだから親分逮捕したい!賄賂もらっちゃたんだから親分を逃がしたい!って、ドキドキするのが楽しいんですよねぇ。
その楽しさは、子供にはわからないようです。

それに、どんどんボスを逮捕しちゃったら、5分もかからずにゲームが終わってしまいます。
それじゃぁ、物足りない!!

得点計算の少しややこしい点としては、賄賂はボスが逮捕されても0点になるだけですが、子分はボスが逃げ切れちゃうとマイナス点になっちゃう点でしょうか。
こういう細かい得点計算も6歳では難しいでしょうね。
得点を稼ぐ方向には計算できても、マイナスを減らすっていう考えには、なかなか及ばないようです。

娘はこのゲームが大好きで、よくリクエストされます。
でも、弟と協力したがるんです。
協力しても利益を均等に得ることはできないし、ダイスの目によっては一部敵対しちゃうこともあるんですが、そこまでは考えられないかな。

ゲームの成り行きで、敵にもなりつつ、味方にもなるっていうプレイヤー間の関わりや、自分の獲得タイルの中でも、矛盾が起きちゃったりっていうジレンマは、まだまだ楽しめないようです。
娘の言う通り、相手の邪魔をしちゃうこともあるので、子供だけで遊んだら、不穏な空気になりそうですね。

我が家では、敵は私1人なので、姉弟で「ママが赤のお金持ってるから、赤を逮捕しよう!」「緑は逮捕しないようにしようね!」なんて、子供たちは大盛り上がりで楽しんでくれています。
いいんですけどね、そういうゲームでも。

勝敗はどうなるかというと、確信犯的に協力させている娘が強いですね。(息子は利用されて、たいていビリ)
でも、毎回勝つかというとそうでもないので、やはりダイス運は強そうです。

子供なりに色々考えているようですし、成り行きまかせのゲームでも、一人敵認定されても、ちゃんと楽しめるところは高評価ポイントです。

我が家では遊んだことはありませんが、簡単ルールとして、賄賂をなくすルールもあります。
これだと、ジレンマはないけれど、ケンカにはならなそうですね。


むすめ 喋る S
むすめ
このゲーム好き~。
でもさ、お友達と遊んだらケンカになりそうだね。


むすこ 喋る S
むすこ
サイコロでさ、悪いボスの子分が逮捕できそうだと嬉しいよね。
捕まえられるかな~っていうのがドキドキして楽しいよ。


親目線のレビュー

一番最初に遊んだ時は、すごろくやのイベントだったので、大人だけで遊びました。
利害が一致しない人もいれば、一致する人もいて、はたまた同じ人でも一致するところもあるし、一致しいところもある。
協力ゲームになりそうなところを、ダイスがいい塩梅で邪魔するんですよね。
「その人、いい人の顔してるよ!逮捕しないで~」「ここは、私も子分逮捕しておくんで、ボスを頼みます!」
そんなやり取りがすごく楽しかったです。
そして、さすがクニツィア博士。ジレンマたっぷりです。
ダイスの目によっては、マイナスを取らざるをえなかったり、相手に有利になってしまったり。

子供と遊んでももちろん楽しいのですが、あからさまに姉弟で手を組もうとするんで、孤立奮闘になってしまいます。
ほどよく敵で、ほどよく味方っていう楽しさは、まだわからないかな~。
もちろん、ダイスの目によっては、完全にチームになることは出来ないんですけれど、最初から共闘目的でいるとまぁまぁ利害が一致しちゃうんですよねぇ。

このゲームって、タイトルとかパッケージからはそうは見えないんですが、心理戦の要素すごく強いんです。
最終的な勝ち負けはあるんですが、遊んでる最中のやり取りが楽しいんですよね。

後半にむけて会話は弾みますし、誰がどのタイルをとったかで、何マス進むかを予想していきます。
自分の手番までに、どのくらいまで進むかなとか、次の人に有利なボスを取らせないためには、ボスまで5マス以上開けておきたいとか(ダイスの目が最大4なので)。

大人だと、それぞれが、場を読んだうえで、ダイスの目まで考えてコマを動かすので、それぞれに逮捕したいボスにギリギリたどり着けずとか、一人前で欲しいボスが飛び越されちゃったりとか、ジリジリします。
「そうきちゃうのね~」とかパーティーゲームさながらに盛り上がります。

子供と遊んでも、ゲームの楽しさはちゃんとあるので十分楽しめますが、心理戦・コミュニケーションゲームとして本領を発揮させるには、10歳以上?とかになっちゃいそうですね。

イベントで遊ばせてもらったのが最初だったので、ちゃんとそういった点を理解して盛り上げてくれたスタッフがいたから、より楽しく遊べたんだと思います。
途中からみんな気が付いて、やいやい言って盛り上がったし。
BGGでもパーティーゲームになってますね!

みんな初めて遊びますっていう人だけでも簡単に遊べますが、コミュニケーションを楽しむゲームだよ、けっこう心理戦だよって共通認識で遊べたら、すごく楽しいですよ。

実はこのゲーム、新生活応援のすごろくや吉祥寺店イベントでも登場したんです。
やっぱり会話が弾むオススメパーティーゲームなんですね。



わたし 喋る S
いかっぱ
わいわい遊べるのに、ちゃんとジレンマ。
仲の良い人と遊べば、やいのやいの言いながら盛り上がるし、初めての人とは、ちょっと味方、ちょっと敵になって会話が弾みますよ。


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