いかっぱの知育と称してボードゲーム沼

6歳の男の子、8歳の女の子と毎日ボードゲームで遊んでいます。
息子2歳、娘4歳の時、知育と言い訳して、すっかりはまってしまったボードゲーム沼。
これまでに遊んだゲームの中から、我が家でも大好評な幼児向け・低年齢対応のボードゲームをご紹介します。
親子の絆を深めつつ、子供たちの成長にもプラスの影響を与えること間違いなし!
新しいボードゲームの発見と家族との特別な時間が待っていますよ!

ドイツ年間ゲーム大賞2022受賞作のカスカディア。
初心者にもわかりやすく、非常に評価の高いボードゲームです。

そんなカスカディアに、子供向けルールが同封されているってご存知でしたか?
しっかりカスカディアの面白さが味わえる、とっても良質なキッズルールです。

これを知っていたら、もっと前から買っていたのに!
遊ばせてもらう機会があり、あまりの楽しさに即買いしたのですが、ルール読んでびっくり。
ファミリールールがあるじゃないですか!
しかも中級ファミリールールもあって、子供向け難易度が2種類も!

非常に評価の高いゲームだけに、早く子供と遊びたいと考えているご家庭も多いのではないでしょうか。
7歳息子もファミリールールであれば、すぐに理解できて、対等に遊べたので、ご紹介です!

CASCADIA-top

わたし 喋る S
いかっぱ
とにかく好き!悩ましいんだけどすごく楽しい!
しかも、子供も一緒に遊べるなんて、もう最高!


【この記事でわかること】
・遊び方
・実際に遊んいる7歳・9歳の様子
・ファミリールールもちゃんとカスカディアだ~
・70代ゲーム初心者でもすぐに遊べる3世代対応ゲーム

基本情報

対象年齢:10歳以上
対象人数:1~4人
プレイ時間の目安:30-45分
BGGの評価:Cascadia

内容物

・生息地タイル 85枚(うちキーストーンタイル 25枚)
・初期生息地タイル 5枚
・動物ディスク 100枚(クマ、エルク、サケ、タカ、キツネ 各20枚)
・自然トークン 25枚
・動物得点カード 21枚(クマ、エルク、サケ、タカ、キツネ 各4枚、ファミリー/中級ファミリールール用1枚)
・布袋 1枚
・得点シート 1冊
・ルールブック 1冊


およその箱サイズ(cm):24×24×7(たて×よこ×高さ)

ルール

準備

すべての動物ディスクを布袋に入れ、よく混ぜます。
生息地タイルをプレイ人数×20+3枚用意します。
用意した生息地タイルをよく混ぜ、全員の手が届くところに裏向きの山にして置いておきます。
5種類の動物それぞれについて、動物得点カードをランダムに1枚ずつ選び、それら5枚を全員が見える場所に並べます。
各プレイヤーは、初期生息地タイル1枚をランダムに選び、自分の前に置きます。
生息地タイルの山から4枚引き、全員が届くところに表向きに並べます。
布袋から動物ディスク4枚を引き、先ほど並べた生息地タイルの側に、順に1枚ずつ置いていきます。
全ての自然トークンを全員が届くところにまとめて置きます。

CASCADIA-setting

遊び方

過剰繁殖状態の確認とリセットを行う

手番の開始時には、まず最初に生息地タイル4枚と動物ディスク4枚を確認します。
同じ種類の動物ディスクが3枚以上ある場合は、過剰繫殖と呼び、以下の処理を行います。

4枚の動物ディスクがすべて同じ種類の場合
ディスクは自動的にリセットされます。
4枚のディスクをすべて取り除き、次に一枚ずつ布袋から4枚の新たなディスクを引き、順に生息地タイル1枚とペアにしていきます。

CASCADIA-rule2

4枚中、3枚の動物ディスクが同じ種類のものである場合
手番プレイヤーは、それらをリセットするかを選ぶことができます。
リセットする場合は、同じ種類の3枚のディスクだけを脇によけます。
次に一枚ずつ布袋から3枚の新たなディスクを引き、順に生息地タイル1枚とペアにしていきます。

CASCADIA-rule

リセットした結果、再び過剰繁殖状態となった場合、再度上記の処理を行います。
ただし、3枚のディスクが同じであった時の任意のリセットは、1回の手番に一度しか行うことができません。

過剰繁殖に関するリセットの処理がすべて終わったら、よけておいたすべてのディスクを布袋へ戻します。

生息地タイルと動物ディスクのペアを一組選ぶ

手番プレイヤーは、生息地タイルと動物ディスクのペアを一組選びます。

CASCADIA-draft

タイルとディスクを自分の自然環境に配置する

生息地タイルと動物ディスクを1枚ずつ選んだら、それらを任意の順番で自分の自然環境に配置します。

生息地ライルは、自然環境内にすでに存在する1枚以上の生息地タイルに隣接して配置する必要があります。
つまり、1辺以上が接していなければなりません。

生息地タイルを別の生息地タイルの上に重ねて配慮したり、他の生息地タイルを移動させることはできません。

サケの配置制限
各サケは、他のサケ3匹以上と隣接するように配置することができません。

自然トークン

動物ディスクを松ぼっくりマークのあるタイルに設置した場合、自然トークンを1枚獲得します。

CASCADIA-animaldisc

手元に自然トークンを持っている場合、ドラフトの際、そのうち1枚を消費することで、動物ディスクのうち任意の枚数をリセットすることができます。(リセットの結果、過剰繁殖の状態となった場合、過剰繁殖の処理を行います。)

CASCADIA-pine cone token2

また、1枚を消費することで、任意の生息地タイルと動物ディスクを、ペアを無視して1枚ずつ取ることができます。
CASCADIA-pine cone token

使用した自然トークンは、サプライに戻します。自然トークンは手番中に何回でも使用することができます。

ゲーム終了時、手元に残っている自然トークンは1枚につき1勝利点を獲得します。

ゲームの終了

プレイエリアに生息地タイルが4枚になるように補充できない状態になったら、 即座にゲーム終了です。(プレイヤーは、手番を20回ずつ行うことになります)

CASCADIA-end

得点シートを用いて、得点を記録していきます。

CASCADIA-scoresheet

動物得点カード
5種類の動物それぞれから勝利点を計算します。

生息地ごとの回廊地帯の大きさ
同じ種類の生息地が連続して隣接したひとかたまりを、その生息地の回廊地帯と呼びます。
各プレイヤーは、5種類の生息地について、自分の自然環境内で大きさが最大の回廊地帯1つを確認し、その大きさ1につき1勝利点を獲得します。

生息地ごとの回廊地帯の大きさの比較
5種類の生息地それぞれについて、すべてのプレイヤーの中で最大の回廊地帯を持つプレイヤーは、追加の勝利点を得ます。(プレイヤーの数により異なります)

自然トークン
自分の未使用の自然トークン1枚につき1勝利点を得ます。

7歳・9歳の様子

配置ルールが異なる5種類の動物を扱う通常ルールでは、まだまだ対等に勝負できないと思い、子供たちとはファミリールールで遊びました。

ファミリールールでは、動物得点カードはファミリールール用の1枚だけを使用します。
5種類の動物毎の得点はなく、同じ動物が、1個、2個、3個と隣接して置かれると、得点が増えます。(最大3個まで)
サケの配置制限は適応されません。
ファミリールールでは、動物1個だけ単独で置かれていても、勝利点は得られます。
中級ファミリールールでは、1個では勝利点は得られず、最大4個までつなげることで、高い勝利点が得られます。

要は、同じ種類の動物をくっつけて配置すればいいだけです。(形は問わず)

このルールであれば、2人ともすぐに理解でき、遊べました。
もともと、このカスカディアは手番での手順はとても単純なので、選んで配置するだけであれば、もっと小さい子でも参加できます。

ただし、このゲームの一番悩ましくて楽しいところが、配置するところ。
生息地タイルと動物ディスクは、基本的にペアで取らなくてはならず、思い通りの組み合わせでは獲得できません。
生息地タイルのつながりを優先すれば、動物ディスクが置けなくなり、、、と2層の悩ましいパズルがこのゲームの醍醐味です。
5種類の動物得点カードで遊ぶのであれば、やはり表記通り10歳からとなるでしょう。

でも、このファミリールールであれば、7歳息子とも対等に遊べました。
動物ディスクの配置ルールは簡単になるものの、2層パズルの楽しさは、しっかり残っています。
同じ種類をくっつけるだけなのに、生息地もつながるようにすると、案外難しいんです。
そして、最大勝利点を得られるのは3個までっていうのも、より悩ましくさせます。
同じ動物だけ狙ってても、点は伸びてくれません。
こんなに単純ルールなのに、まさにカスカディア!!

子供たちも、「クマが欲しいのに~山は置けないよぉ」とか言って、ちゃんとカスカディアジレンマを味わっていました。
それでも、しっかり生息地タイルをつなげ、動物たちもくっつけて、自分なりの自然環境を楽しみながら作っていました。

なんと、初めて遊んだ娘が最高得点!
私と息子も1点ずつの差で、すごくいい勝負ができました。

もともとパズルは大好きな子供たちなので、すごく楽しかったようです。
インタラクションが少なめなのも、自分の自然環境を好きに育てていけるので、満足度が高いようです。

むすめ 喋る S
むすめ
動物がいっぱいあるのに、置ける場所が限られてるんだよねぇ。
それが楽しいんだよね。


むすこ 喋る S
むすこ
次は何が出るかなってなるよね、欲しいの出ろって。
で、どこに置こうかなってなるのが楽しい!


親目線のレビュー

大好きなカナダのブリティッシュコロンビア州も含まれるカスカディア。
あの美しい大自然がゲームで表現されるなんて、テーマから心を奪われました。

最初に遊んだのは、ゲーム会。
衝撃的な面白さ!
そして、美しいタイル。
広がっていく美しい自然環境からは、想像できないようなジレンマたっぷりの2層パズルです。

簡単なルールでありながら、両立させるには難しいドラフトと配置。
夫と遊んでいる時は、私たちが、「キツネ~」とか「クマはまだか!」「川はいらないんだよぉ」とか大騒ぎしながら遊んでいたので、子供たちも参加したくて、入れて入れてって大はしゃぎでした。

また、両親が遊びに来た時にも一緒に遊びました。
普段はババ抜きくらいしかしない母ですが、「難しい~」と言いながらも、ルールはしっかり把握できました。
「普段使わない頭を使うわね~、ボケ防止よ」とか言いながら、まさかの勝利。
将棋やオセロなどのアブストラクト系が得意な父が2位で、私がビリでした。

ドラフト時にほどよい運とインタラクションがあり、経験の差がでにくい点も良いポイントです。
初心者にはAと書かれている動物得点カードを使用することが勧められており、まだその組み分けだけでしか遊んだことがありませんが、動物得点カードにはそれぞれ5枚あり、本来はランダムです。
毎回変わる配置ルールにより、慣れるといったことはなさそうですね。

私は初めての娘にも母にも夫にも負けるし、大好きなゲームだけど、弱い。
敗因としては、どうしても動物ディスクを、動物得点カードにならって並べたくなってしまうからだと思います。
最終得点は、動物ディスクの配置と生息地タイルのつながりの大きさ。
また、最大の大きさの時にもらえる追加点も大きく影響します。
動物ディスクを優先し、生息地タイルを犠牲にしてしまうと、最終得点が伸びないんです。

自然トークンで、リセットできるのが動物ディスクであり、どうしても動物ディスクが重要な気がしちゃうんですよね。
でも、生息地タイルも動物ディスクも両方大切。
でもそれが難しい!そして楽しい!

私が何より嬉しかったのは、子供向けルールがあること。
そして、それがしっかりカスカディアであることです。
簡単になりすぎることなく、大人も子供も対等に競えるバランスの非常に良いルールです。
しかもこのファミリールールには、さらにちょっと難しくした中級ファミリールールもあるんです。
7歳くらいから、ずっとずっと長く遊べるゲームですね!

6歳からのカスカディア・ジュニアも発売されるようですが、どんなルールになっているか気になりますね。
まだ発売されていないので、何もわかりませんが、我が家のカスカディアはこれで十分です。

今のところ、難点は見つからないのですが、強いてあげるのであれば、生息地タイルの山と川が似ており、初心者には事前に注意しておかないといけない点でしょうか。
よく見れば別物なのですが、川なので岸が描かれており、岸は灰色になっています。
山も雪が積もってはいるのですが、標高の低い所には雪がなく灰色になっています。
老眼の両親には、少し識別が難しかったようです。

70過ぎの全くボードゲームに慣れていない母でも遊べたので、どんな初心者にもお勧めできますよ!

わたし 喋る S
いかっぱ
ファミリールールも十分カスカディア!
大満足の内容にもう毎日遊びたくなっちゃいます。


 

ベッポがすっ飛んでいく!

ドイツ年間ゲーム大賞2007キッズ部門受賞作。
磁石の力を利用して、ベッポを狙い通りに飛ばして進む、すごろくタイプのゲームです。
思い通りにいかないベッポに、大笑い間違いなし。
ベッポが飛んでいく勢いは、大人でも予想外!

入学前の幼児も一緒に親子で遊べるボードゲームをお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください!

BEPPO-top

わたし 喋る S
いかっぱ
ベッポの吹っ飛び方を動画で見て、心奪われた!
子供受けは間違いなしだけど、長く遊べるかしら?


【この記事でわかること】
・遊び方
・実際に遊んいる6歳児・8歳児の様子
・予想外の吹っ飛び方に、大人も子供も大興奮!

基本情報

対象年齢:5歳以上
対象人数:2~4人
プレイ時間の目安:15分
BGGの評価:Beppo der Bock

内容物

・ゲームボード 1個
・ベッポ 1個
・球のすべり台 1個
・コマ 4個
・クローバー 1個
・球 2個(うち1個は予備)

およその箱サイズ(cm):29.5×29.5×7(たて×よこ×高さ)

ルール

準備

ゲームボードを箱(下側)に戻し、球のすべり台をはめ込みます。

各プレイヤーはコマを1つ持ち、スタート地点に置きます。(小屋がある位置)
クローバーは2つ目の池のマスに置きます。

BEPPO-setting

遊び方

手番では、ベッポと球を持ち、ベッポをゲームボードの磁石付近に置きます。
自分の前にすべり台がくるようにゲームボードを回します。
すべり台をベッポに向け、球をすべり台に置いて、手を放します。
BEPPO-rule

ベッポが飛んで行った場所を見て、コマを進めます。
ゲームボード上には、黄色の畑、青の池、灰色の山地、濃緑の森、黄緑の草原があります。
ベッポが飛んで行った土地のを見て、同じ色の次のマスにコマを進めます。
ベッポが二つの土地にまたがるように止まったら、そのうちの1つを選ぶことができます。
BEPPO-rule2

ベッポが草原にいる場合(ベッポが動かなかったなど)は、コマは動きません。
また、ベッポがボード上から外に出た場合もコマは動きません。

ベッポがコマを飛ばしたら

ベッポがボード上のコマにぶつかって、それらのコマが転ぶか、マスの上から完全にはみ出てしまったら、そのコマはスタート地点に戻ります。

クローバー

最初にクローバーのマスに到達するか通過したコマが、クローバーを獲得し、コマの下に置いて、これと一緒に移動します。
クローバーはベッポがコマにぶつかってきた時に、クローバーだけが飛ばされ、コマを残すことができます。
ただし、クローバーとともにコマが飛んでしまった場合は、スタート地点に戻ります。
BEPPO-rule3

コマの下のクローバーを飛ばすことができたプレイヤーは、クローバーを獲得することができます。
BEPPO-clover

以上の処理が終わったら、次のプレイヤーの番になります。

ゲームの終了

誰かのコマがゴールに到着したら、ゲーム終了です。
最初にゴールに到達したプレイヤーの勝ちです。

6歳・8歳の様子

最初にベッポを飛ばしてみると、衝撃的な飛び方に大盛り上がりの子供たち。
最初はゲームにならず、とにかく飛ばしてみたいと、交代で飛ばしっこしていました。

慣れないうちは、ゲーム中でもベッポが飛んでいく場所は成り行きまかせ。
それでも大笑いしながら、勝敗関係なしに遊んでいました。

何度かゲームしたり、ベッポを飛ばしたりして遊んでいると、どこにベッポを置けば、どう当てれば思い通りに飛んでいくかを、自分で発見したようです。
ルールブックにコツが書いてはありますが、教えてあげなくても、自分でちゃんとたどり着いてました。

飛ばし方がわかってくると、やはり相手のコマにぶつけるのが楽しくなってくるようです。
ぶつけ合いっこになって、なかなかゲームが終わらなくなってきます。
5歳からとはなっていますが、まさに直接攻撃!のゲームなので、そのあたりを楽しめないと、嫌な思いをしちゃうかもしれません。

大人としては、負けても悔しくなるようなゲームではないので、子供の攻撃は甘んじて受け、大人は攻撃しないとか、子供が楽しく遊べるように接待してあげるのもいいかもしれませんね。

息子は、6歳になっていたのと、ベッポの飛び方に圧倒され、自分のコマが飛んでいくのも、大爆笑していたので、遠慮なく戦っています。

むすめ 喋る S
むすめ
どこに吹っ飛ぶのかわからなくて楽しい!!


むすこ 喋る S
むすこ
吹っ飛ばすのが楽しい!!



子供たちの感想は、やっぱり吹っ飛ばすのが楽しいようですね。

親目線のレビュー

ベッポの予想外の動きに大人も夢中になります。
飛び方が予想以上に激しい。
昼寝を邪魔されて不機嫌になった設定のようですが、不機嫌どころか大激怒です。

ベッポを森へ飛ばすのが難しくて、何度も練習してしまいました。
ベッポを少し森側に置いて、球が横から当たるようにします。
BEPPO-forest2

BEPPO-forest

でも、ベッポの位置を磁石から離しすぎたり、球を横に向けすぎると、球はコロコロと転がるだけ。
狙いすぎて、ベッポに向けて球が飛んでいかなかった時が一番悲しい。
ベッポの形も四角とか丸じゃないから、凹凸があって、球がぶつかる位置も考えちゃいます。

コマを進めるのも、飛ばした土地によって大きく進めることができるので、慣れてくるとあっという間にゴールしてしまいます。
そうなると、相手のコマの飛ばし合い。

クローバーは、だるま落としの要領で、コマを守ってくれます。
それでも、たまにクローバーだけ残って、コマが転がってしまうことも。
予想外の動きに大笑いです。

ゲームはとっても楽しいですが、何度も繰り返し遊ぶかというと、最近はあまり出番がないような。
たまに出すと、大盛り上がりするんで、気楽にちょっと遊ぶ時に最適です。

ベッポの飛ばし方で考えることはあるものの、そこまで頭を使うわけではないので、あくまでワイワイするためのゲームですね。

わたし 喋る S
いかっぱ
無性にベッポを吹っ飛ばしたくなるから、たまに遊んでる。
頭使わないから、ボードゲームした!って気分にはならないんだけど、気持ちよく飛んでくれると気分爽快!

 

勇者は剣で、射手は弓で、魔法使いは魔法で戦う。
ドワーフだって、暗闇に強いし、誰も通れない洞窟を通り抜けちゃう。
それぞれの強みを生かして協力し、数々の依頼を達成して、子オオカミ救出を目指す協力ゲームです。

依頼は全部で10個あり、組み合わせを変えたり、数を増やしたりして、難易度調節もできます。

BGGのChildren's Game Rankでも8位(2025.1現在)
評価の高いゲームですね。

協力ゲームなので、少し年の差がある兄弟とも一緒に遊べます。
家族みんなで、冒険の旅に出発してみませんか?

AndorJunior-top


わたし 喋る S
いかっぱ
戦士!魔法使い!!協力して冒険!
大好きなテーマなので遊んでみたかったアンドール。
ジュニア版があるなんて買うしかないです!
どんな冒険になったのかご報告します!

【この記事でわかること】
・遊び方
・実際に遊んいる7歳児・9歳児の様子
・どのキャラクターが強い?難易度は?

基本情報

対象年齢:8歳以上(箱に記載の対象年齢参照)
対象人数:2~4人
プレイ時間の目安:30~45分
BGGの評価:Andor: The Family Fantasy Game

内容物

・地図ボード 1枚
・勇者ボード 4枚
・コマ&プラスチック製コマ立て 18組
・依頼カード 12枚
・木製ダイス 12個
・木製の太陽ディスク 27枚
・トークン類 83枚
・夜マーカー 1個
・ルール説明書 1冊

およその箱サイズ(cm):29.5×29.5×7(たて×よこ×高さ)

ルール

準備

地図ボード上の上部に竜コマを配置します。
竜コマは遊ぶ人数に応じた雨粒が描かれたマスに置きます。
竜コマのそばに竜ダイス(赤いダイス)を置きます。

ゴルのコマ、松明トークンはすべてまとめて地図ボードのわきに置いておきます。

霧トークンをすべて裏向きでシャッフルし、地図ボードの川より左の地域のうち、空白のところに裏向きに配置します。

すべての鉱山トークンを裏向きでシャッフルし、地図ボード右下の茶色地のドワーフ鉱山に描かれている六角形の枠に1枚ずつ配置します。

橋の左側の石の家が描かれているマスに、橋守マルトのコマを配置します。

井戸トークンを表向きで、3ヵ所の井戸マークが描かれたマスに1枚ずつ配置します。

プレイヤーの数だけ、ゴルを番号が割り振られた森か山の地域に、8から順に7,6と置いていきます。

最年長のプレイヤーが夜マーカーを受け取り、雄鶏の面を表にして、自分の前に置きます。

依頼カードから「はじまり」と「おわり」を抜き出し、どちらも赤い面を表にして地図ボードのわきに置いておきます。
依頼カードから2枚選び、「はじまり」と「おわり」の間に置きます。
初めて遊ぶときは、1番、2番の依頼がよいでしょう。
慣れてきたら、3枚(通常)、4枚(困難)と難易度に応じた枚数を選びます。

AndorJunior-setup

AndorJunior-物品トークン

各プレイヤーは勇者を選びます。
勇者にはそれぞれ独自の特徴、長所、短所があります。
依頼によっては、特定の勇者がより簡単に達成できたりします。
AndorJunior-勇者たち

勇者を選んだら、勇者ボードを受け取り、裏表任意の面を選び(男女の絵が描かれていますが、能力は同じです)、対応する勇者のコマを受け取ります。
勇者ボードに描かれた数の太陽ディスクと勇者と同じ色のダイスを受け取ります。
太陽ディスクとダイスを勇者ボードに配置します。

遊び方

1日の流れ

夜マーカーを所持しているプレイヤーがスタートプレイヤーとなります。
手番では、ステップ1、ステップ2を順に実行します。

ステップ1. 移動もしくは待機(太陽ディスクの消費)
ステップ2. その地域での行動(太陽ディスクは消費しない)

1と2のステップを終えたら、次のプレイヤーの手番となります。
太陽ディスクが自分の勇者ボードに残っている限り、順番になれば手番を実行できます。

逆に太陽ディスクを使い切ったプレイヤーは、手番を実行することはできず、順番を飛ばされます。

最初に眠りについたプレイヤーは、夜マーカーを受け取り、自分の前に置いておきます。

全勇者が眠りにつくまで、これを手番をくりかえします。その後で、夜フェイズへ移行します。

ステップ1. 移動もしくは待機(太陽ディスクの消費)

このステップでは、消費した太陽ディスクの数だけ地域数を移動できます。
移動せずにその地域に待機することもできます。
待機する場合は、太陽ディスクを1枚消費します。
AndorJunior-地域移動

太陽ディスクがなくなったら、それ以上は移動できません。

それ以上移動しないと決めた地域、もしくは待機した地域で、ステップ2を行います。

特殊事例:ドワーフは洞窟間を移動できます。今いる洞窟から任意の他の洞窟まで、太陽ディスクを1枚消費して移動できます。
太陽ディスクがまだ残っているなら、出口からさらに移動を続けることもできます。

ステップ2. その地域での行動(太陽ディスクは消費しない)

7つの行動があります。 ただし、霧の探索だけは、必ず実行しなければなりません。

A.霧の探索
その地域の霧トークンをめくります。
冒険に役立つ道具が見つかることがあります。
逆にゴルが出現したり、竜が近づいてくることもあります。
AndorJunior-霧トークン道具

AndorJunior-霧トークン竜

AndorJunior-霧トークンゴル

B.井戸水を飲み干す
井戸トークンがあるところで止まった場合は、井戸トークンを裏返すことで、太陽ディスクが3つ回復します。
裏返った井戸トークンの場所は、空になっているので回復できません。
AndorJunior-井戸

C.戦闘(ゴルを追い払う)
ゴルのコマがいる場所で止まった場合は、戦闘をすることができます。(しなくてもよい)
勇者ダイスを振り、剣の目が出た場合は、その地域に描かれた剣のマスに置きます。
剣の目がでなかったダイスは勇者ボード上に回収できます。
全てのマスが埋まれば勝利です。
AndorJunior-battle

そのマスからゴルを取り除き、さらに竜を1マス後退させることができます。

魔術師のダイスには、剣の代わりに稲妻があります。
稲妻がでれば、1撃でゴルを倒すことができます。
AndorJunior-wizard

1回で勝利できなかった場合は、次の手番で待機することで再度挑戦できます。(マスに置いたダイスはそのままです)
AndorJunior-battlelose

AndorJunior-battlehelp

戦闘に勝利した場合もダイスはボード外に置かれ、勇者ボードには戻ってきません。
AndorJunior-勝利後ダイス

D.物品を拾う、または置く
その地域に物品がある場合、拾って自分の荷物袋に置くことができます。
逆に、自分の荷物袋からその地域へ荷物を置いていくこともできます。
AndorJunior-item

E.物品の交換、もしくは受け渡し
他の勇者コマがいる地域で移動を終了させると、その勇者に対してお互いの荷物を交換したり、渡したりすることができます。

F.物見の塔でかがり火を灯す
霧トークンから手に入る木材を、物見の塔のマスに配置することで、竜を1マス後退させることができます。

G.買い物
紫のテントがある地域にいる場合は、金貨(霧トークンで獲得)1枚で、松明を1個購入することができます。

霧トークンをめくって薬草魔女レカが出ている場合は、レカのいる場所でも松明を購入することができます。

ドワーフ鉱山

依頼をすべて達成すると、ドワーフ鉱山に入ることができます。

移動して止まった地域の鉱山トークンをめくる場合は、松明が必要です。
残っている勇者ダイスをすべて振り、松明の目が一つでも出れば、鉱山トークンをめくることができます。
また、松明トークンを持っている場合も、1つ使用することでめくることができます。
AndorJunior-torch

鉱山トークンには、子オオカミの他に恐ろしい怪物や危険なトークンもあります。
AndorJunior-mine

夜フェイズ

全勇者が眠りにつくと夜フェイズになります。
AndorJunior-就寝

夜マーカーを裏返し、描かれているステップを1~6まで順に解決していきます。
AndorJunior-夜マーカー

ステップ1. 竜の飛来
赤い竜ダイスをふり、出目にしたがって竜コマを城に向かって移動させます。
AndorJunior-竜マス

ステップ2. ゴルの移動
ボード上の全ゴルは、1人ずつより小さな番号が書かれた地域に、小さい番号にいるゴルから順に移動します。
ゴルが城に到達した場合は、即座に赤い竜ダイスをふり、出目に従い竜を城に向かって移動させます。

ステップ3. 新たなゴルの出現
竜コマがあるマスに描かれたゴルの数を確認し、同数のゴルを配置していきます。
ゴルコマが足りない場合は、あるだけを配置します。
常に最も番号の大きい空きマスに配置していきます。
AndorJunior-ゴル

ゴルが城に到達した場合も、ゴルの移動と同様に赤い竜ダイスを振ります。

ステップ4. 井戸の回復
裏になっている井戸をすべて表に戻します。

ステップ5. 勇者ダイスの回復
ボード上もしくはボード外にある勇者ダイスを勇者ボード上に戻します。(戦闘は最初からに戻ります)

ステップ6.太陽ディスクの回復
すべての太陽ディスクを勇者ボード上に戻します。

ゲームの終了

ドワーフ鉱山で3匹の子オオカミをすべて見つけ出すか、竜が城に到達したら、ゲームを即座に終了します。

無事に3匹の子オオカミを救出できれば勝利です。
その前に竜が城に到達してしまった場合は、敗北となります。

7歳・9歳の様子

実はこちらのゲーム、2年ほど前に購入し、当時5歳と7歳の子供たちとも遊んでいます。
7歳だった娘は、とても楽しかったようで何度か繰り返し遊びました。
息子も楽しんではいましたが、まだ5歳だったので、私や姉に言われたとおりに動いていたっていう感じでしたね。
その後はあまり遊んでおらず、息子が比較的長めのゲームも楽しんで遊べるようになったので、久しぶりに遊びました。
そうしたら、息子がドはまり。

娘がいないときでも、二人で遊ぼうと持ってきます。
やはり、対象年齢にあったゲームは、テーマだけでなく、プレイ感も楽しめるんですね。

ちなみにこのゲーム、ボドゲーマやBGGでは7歳からになっています。
箱の表記を優先して8歳からと記載しましたが、7歳からでも十分遊べます。
依頼カードは漢字が多く使われていますが、大人が最初に読み上げれば、その後は言語依存はありません。

ルールは太陽ディスクの数だけ進んで、ダイスで敵を倒すだけなのでとっても簡単。
ゴルを倒すか、井戸に立ち寄って回復するかも自分で判断しています。
めくるタイルも自分で選んでいるので、冒険に入り込んでいる様子がわかります。

次の夜で竜がどれくらい近づいてくるか、ゴルがどこまで城に迫るかなど全体をみて、何を優先するかを考えないと、あっさり負けてしまいます。
この辺りは、ちょっと大人の助言が必要かもしれません。
娘は1度ゲーム感をつかんだら、考えて動いていました。
対等に作戦を練れるところに成長を感じますね。

ドはまりしている息子ですが、キャラクターは戦士が大好き!
ゴルを倒すにはぴったりのキャラクターです。
たまには違うキャラクターで遊んでみない?と聞いてみると、射手を選んでいました。
戦士は寝てしまうのが早いので、みんなが活動してるときに、手番が飛ばされちゃうのが、やはり嫌なようです。(射手は太陽ディスクが一番多い)
でも、結局、戦士をリピートしています。
剣の目が出やすいので、ゴル倒しをみんなから依頼されるのが嬉しいようですよ。
ちなみに娘は、青が大好きなので戦士希望ではあるのですが、息子が譲らないと魔法使いになってくれます。
魔法で一撃必殺!が楽しいようです。

依頼も10種類もあるんですが、初期の依頼から変えてくれません。
色々試してみたい母としては、ずっと同じ依頼を繰り返しているのはちょっと残念ではあるのですが、それほど楽しいってことですね。

余談ですが、娘が「かがり火を灯すと竜が逃げるのおかしいよねぇ。自分でも火を吐いてるのに」ってつっこんでて、なるほどと感心してしまいました。

全体を通して、7歳くらいから自分で判断して楽しんで遊べます。
ただ、夜フェイズのゴルが新しく出現したり、近づいてくるところは、すでに出現しているゴルとの兼ね合いから、少し煩雑になるので、我が家では私がすべて処理しています。

むすめ 喋る S
むすめ
鉱山に入ってから、鉱山トークンめくる時がすごいドキドキする!
もう竜がお城のそばまで来てるからさ、これで赤ちゃんオオカミでないと負けちゃうかも~ってなっているよね。


むすこ 喋る S
むすこ
竜がどこまで近づいてくるかなぁとか、探しているものがどこにあるんだろうって考えて遊ぶのが楽しいよ!


親目線のレビュー

テーマがたまらなく好きです。
ドラクエの世界にいるみたい。

協力ゲームであり、ダイスの目によって敵を倒し、依頼を達成するっていうところは、お化け屋敷の宝石ハンターと同じなんです。
あちらのゲームもお化けが悪霊になってしまったりをドキドキする楽しいゲームなのですが、どうしてもダイス振ってばっかりという印象になります。
こちらは、なぜ単調にならないのでしょう。

進むマスが太陽ディスクの数によって決まるっていうところが、ダイス運に左右されずに判断できるといった点で、より面白くさせていると思います。
井戸までたどり着ければ回復するから、直接目的地に行くより回復を優先させようとか、自分の意志が大きく反映します。
ゴルを倒せるかは運だとしても、それ以外の部分が運によらないといった点で、最後まで飽きずに集中できますし、大人も世界に入り込めます。

4人のキャラクターの個性・能力が、ゲームに落とし込まれている点も高評価です。
太陽ディスクの数も違うし、ダイスの数も目の種類も違ういます。
それが個性に対して、まったく違和感がありません。

子供は見た目で選んでいますが、大人目線だとどのキャラクターも能力的に魅力的で優劣つけずらいです。
個人的にはドワーフが好きですね。

息子が同じ依頼を何度もやりたがるので、全部の依頼では遊べていませんが、どんどん難易度は上がってそうです。
子供向けに、たいていは勝てるよっていう遠慮がない所も嬉しい。
2人で遊ぶ時は特に、負ける頻度のほうが多いくらいです。

負けてしまっても、ダイス運が悪かったねっていうよりは、作戦間違えたねって思うことのほうが多くて、繰り返し遊びたくなります。
依頼達成を優先しないで、ちゃんとゴルを倒せばよかった~とか、松明集めておけばよかった~とか反省点があげられるんです。
子供向けのゲームでは、あまりないですよね。

ちなみに、このキャラクターボード、裏表で男性キャラ、女性キャラになっています。
コマも男性キャラと女性コマの2個ずつあるこだわりっぷり。
こんなご時世ではありますが、選べるって嬉しい。
こんなところもドラクエⅢっぽくて好きです。

しかも、コマに関しては裏表ではなく、ちゃんと男女別にあるんです。
AndorJunior-コマ

ゲームとしての面白さももちろん最高なのですが、コンポーネントがたっぷりあって感動です。
勇者の色に対応したダイスはいっぱいあるし、コマの数も多い。
トークンの枚数は、子供向けのゲームなのだろうかと心配になるほどいっぱいあります。

あまりの量に、初めて遊ぶ時はルールブックとにらめっこではありましたが、全部使うわけではなく、流れを理解してしまえばルールは簡単でした。
子供向けゲームばかりなので、ルールブックのページ数にも驚きましたが、依頼の詳細が書かれているページが大半なので、ルール部分は見開き4ページでした。

ジュニア版ではありますが、大人も夢中になって遊べる難易度です。

わたし 喋る S
いかっぱ
楽しいぃ~。まさにRPG!!
しかも、難易度が結構高いのも良い!
依頼の組み合わせも変えられるし、ずっと長く遊べるゲームです!

 

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