ペンギンになってお魚を捕まえよう!!
とてもわかりやすいテーマ、そして簡単なルールのため、普段ボードゲームをやらない子でもすぐに遊べます。

年長さんくらいであればすぐに遊べるので、子供と遊ぶボードゲームデビューにぴったりの作品です。
そんなに小さい子と遊べるなら、大人は退屈?運頼りのゲーム?
そんなことはありません!
大人だけでやるとけっこうシビアな頭脳戦になるんです。

なんと発売は2005年。 もう20年近く前になるので、長く愛されていますね。
なっとくの面白さですよ。

Packeis am Pol-top


わたし 喋る S
いかっぱ
ペンギンコマ1個1個が違うのもクオリティ高いですね!
長く遊ばれているゲームは、やっぱり楽しい~。


【この記事でわかること】
・遊び方
・実際に遊んいる5歳児・7歳児の様子
・ゲームは楽しいのに、準備が面倒です!!

基本情報

対象年齢:8歳以上
対象人数:2~4人
プレイ時間の目安:20分
BGGの評価:Hey, That's My Fish!

内容物

・六角形の浮氷タイル 60枚
    魚の絵が1匹 30枚
    魚の絵が2匹 20枚
    魚の絵が3匹 10枚
・ペンギンコマ 16個(4色のコマが各4個)
・説明書 1冊

およその箱サイズ(cm):12.5×12.5×4(たて×よこ×高さ)

ルール

準備

60枚のタイルを裏にしてよく混ぜ、表にして「タテが8列×一番下の列が8列」の四角形を作ります。

各プレイヤーはそれぞれ自分の担当する色を決め、その色のペンギンを遊ぶ人数に応じて受け取ります。
・2人で遊ぶ:4個
・3人で遊ぶ:3個
・4人で遊ぶ:2個

最年少のプレイヤーから順番に、自分のペンギンコマを1個ずつ、好きなタイルの上に配置してゆきます。
このときペンギンコマは必ず「魚1匹のタイル」の上に配置しなくてはなりません。

Packeis am Pol-setting

遊び方

最年少のプレイヤーから順番に手番を行います。
手番では、2つのステップを行います。

①ペンギンコマを動かす

自分のペンギンコマのうち、1つだけを選んで動かします。

ペンギンは、浮氷タイルの辺ん6方向のうちいずれかの方向に、一直線に動かすことができます。

ペンギンは、他のペンギンコマのいない浮氷タイルの上ならば、どこまでも移動することができますが、途中で進路を変えることは出来ません。
他のペンギンコマがいる浮氷タイルに入ることもできませんし。浮氷タイルがない所に移動することもできません。

Packeis am Pol-move

②浮氷タイルを受け取る

ステップ①で動かしたペンギンコマが「移動を始める前」に乗っていたタイルを受け取ります。
このタイルに描かれた魚の数が獲得した魚の数となります。

Packeis am Pol-rule

手番プレイヤーは必ず自分のペンギンコマの1個を動かさなくてはなりません。
全てのコマが動かすことができなくなった場合、その手番プレイヤーは何もせず、そこでゲームから抜けなくてはなりません。

Packeis am Pol-during

こうして抜けるプレイヤーは、自分のペンギンコマを全てタイルの上から取り除きますが、同時に、それらのコマが最後に乗っていた浮氷タイルも受け取ります。

Packeis am Pol-remove

ゲームの終了

全てのペンギンコマが浮氷タイルの上から取り除かれたときに、ゲームは終了します。

各自、自分が受け取った浮氷タイルに描かれた魚の数を合計してください。
得点が最も多かったプレイヤーの勝利です。

同点の場合には、それらのプレイヤー間で獲得したタイルの数を比べ、それが多いほうのプレイヤーの勝ちとなります。
それも同じの場合は、引き分けになります。

Packeis am Pol-winner

5歳・7歳の様子

ルールは簡単なので、一度説明しただけで遊ぶことができました。

魚の数が多い方が勝ちというルールなので、子供たちは狙って3匹の魚の所に行きたがります。
間違ってはいないのですが、今後の行く先がなくなってしまったりといったことは考えていないです。
ゲーム後半になって、動けるペンギンが少なくなって気が付いた感じはあります。

小さな浮氷の上に閉じ込めてしまうことも戦略なのですが、そこはまだ難しいですね。
ただし、私もそこまで深く考えられておらず、欲しいお魚目指して進んでいるので、勝敗は五分五分になります。
閉じ込めたつもりが、上手いこと独り占めできる大き目な浮氷に置いてきちゃうこともあるし。

子供と遊ぶ範囲であれば、楽しくお魚をコレクションしていくゲームとして、すごく気楽に遊べます。
魚が手に入らないターンがなく、どんどんお魚が増えていくので、ずっとワクワク遊べる点は、すごく優秀です。

対象年齢は8歳からとなっていますが、息子が5歳の時から遊んでおり、特にわからなそうな点はありません。
より戦略的に遊ぶのは、8歳からといったところでしょう。
娘はこっちのペンギンは「この辺りは独り占めできそうだから、後で動かそう」とか、なかなか色々考えて動かしています。
気楽に遊ぶ分には、年長さんくらいから遊べますよ。

こちらも、「もう1回!」って言ってもらえるゲームです。
でも、準備が大変で、結局2回程度しかやりません。

たいていのセッティングはやってくれる子供たちですが、これは置いているうちにずれてきちゃうし、大人の手助けが必要です。

むすめ 喋る S
むすめ
自分の今の場所とか捕る魚の数とか考えることがいっぱい。
それが楽しいんだよね。


むすこ 喋る S
むすこ
次はどこに行けばいいかな~って考えるのが楽しい。
3匹のお魚はどんどん取っちゃうよ。


親目線のレビュー

ゲームはすごく楽しい。
運要素の少ないアブストラクトゲームに近い印象です。

やはり獲得したいのは、3匹いるタイル。
コマのスタート位置は、順番に自分で決めていくのですが、これがかなり重要です。
まっすぐ進めば魚の数が多いタイルに行ける位置がいいですね。

浮氷に取り残されるのは不利なこともありますが、大きめの浮氷に一人取り残されると、ゆっくり独り占めできるので、むしろ狙いたいところ。
残ったペンギンに注力して、魚を捕れます。

2人で遊ぶとアブストラクト色がかなり強くなりますが、複数人になると予想が難しく行き当たりばったりになります。
どちらのプレイ感も充実してて楽しいです。

1回のゲームも短時間で終わるので、何度も遊びたくなります。
でも、セッティングが面倒!!
ゲーム時間が短い分、準備の5分がすごく大変に感じてしまいます。
しかも、タイルを並べるのがなかなか難しいし、遊んでいるうちにずれてきて、「ここって離れてたっけ?」ってなります。
タイルがくっついているか、離れているかはゲームに大きく影響するので重要なのに、そこが簡単に崩れてしまう。

一旦、裏にして並べてから表に返すのが正しいルールなのですが、並べるのも大変なのに、やっと並べても表に返したらずれちゃって大変!
もう最初から表にして並べちゃいます。
偏ったときだけ、ちょこっと修正するくらいです。

スタピ堂さんから、プレイボードがでていますね。
これがあればもっと遊ぶ頻度が増えるんだろうなぁ。

とりあえず、ちくちく刺繍で配置図を作って対応しています。
これがあるだけで、準備時間が5分から1分くらいに短縮できましたね。
紙で配置図を作って上に置くだけでも、ずいぶん違うと思いますよ。

Packeis am Pol-handmade gameboard

小箱なのは、収納の面でとってもありがたいのですが、ゲーム内容が良いだけに、これは箱が大きくてもいいからゲームボードが欲しかったです。
ペンギンコマも大きく、ペイントされたものになっている版があり、それが届くものだと思っていたら、違ったので最初はビックリ。
あちらはレアなものなんですね。

わたし 喋る S
いかっぱ
20周年版とかで、ゲームボード付きのが発売されないかなぁ。
楽しいゲームだけに、準備の手間によって出番が少ないのが残念すぎる。