いかっぱの知育と称してボードゲーム沼

6歳の男の子、8歳の女の子と毎日ボードゲームで遊んでいます。
息子2歳、娘4歳の時、知育と言い訳して、すっかりはまってしまったボードゲーム沼。
これまでに遊んだゲームの中から、我が家でも大好評な幼児向け・低年齢対応のボードゲームをご紹介します。
親子の絆を深めつつ、子供たちの成長にもプラスの影響を与えること間違いなし!
新しいボードゲームの発見と家族との特別な時間が待っていますよ!

タグ:ドイツ年間ゲーム大賞

ドイツ年間ゲーム大賞2022受賞作のカスカディア。
初心者にもわかりやすく、非常に評価の高いボードゲームです。

そんなカスカディアに、子供向けルールが同封されているってご存知でしたか?
しっかりカスカディアの面白さが味わえる、とっても良質なキッズルールです。

これを知っていたら、もっと前から買っていたのに!
遊ばせてもらう機会があり、あまりの楽しさに即買いしたのですが、ルール読んでびっくり。
ファミリールールがあるじゃないですか!
しかも中級ファミリールールもあって、子供向け難易度が2種類も!

非常に評価の高いゲームだけに、早く子供と遊びたいと考えているご家庭も多いのではないでしょうか。
7歳息子もファミリールールであれば、すぐに理解できて、対等に遊べたので、ご紹介です!

CASCADIA-top

わたし 喋る S
いかっぱ
とにかく好き!悩ましいんだけどすごく楽しい!
しかも、子供も一緒に遊べるなんて、もう最高!


【この記事でわかること】
・遊び方
・実際に遊んいる7歳・9歳の様子
・ファミリールールもちゃんとカスカディアだ~
・70代ゲーム初心者でもすぐに遊べる3世代対応ゲーム

基本情報

対象年齢:10歳以上
対象人数:1~4人
プレイ時間の目安:30-45分
BGGの評価:Cascadia

内容物

・生息地タイル 85枚(うちキーストーンタイル 25枚)
・初期生息地タイル 5枚
・動物ディスク 100枚(クマ、エルク、サケ、タカ、キツネ 各20枚)
・自然トークン 25枚
・動物得点カード 21枚(クマ、エルク、サケ、タカ、キツネ 各4枚、ファミリー/中級ファミリールール用1枚)
・布袋 1枚
・得点シート 1冊
・ルールブック 1冊


およその箱サイズ(cm):24×24×7(たて×よこ×高さ)

ルール

準備

すべての動物ディスクを布袋に入れ、よく混ぜます。
生息地タイルをプレイ人数×20+3枚用意します。
用意した生息地タイルをよく混ぜ、全員の手が届くところに裏向きの山にして置いておきます。
5種類の動物それぞれについて、動物得点カードをランダムに1枚ずつ選び、それら5枚を全員が見える場所に並べます。
各プレイヤーは、初期生息地タイル1枚をランダムに選び、自分の前に置きます。
生息地タイルの山から4枚引き、全員が届くところに表向きに並べます。
布袋から動物ディスク4枚を引き、先ほど並べた生息地タイルの側に、順に1枚ずつ置いていきます。
全ての自然トークンを全員が届くところにまとめて置きます。

CASCADIA-setting

遊び方

過剰繁殖状態の確認とリセットを行う

手番の開始時には、まず最初に生息地タイル4枚と動物ディスク4枚を確認します。
同じ種類の動物ディスクが3枚以上ある場合は、過剰繫殖と呼び、以下の処理を行います。

4枚の動物ディスクがすべて同じ種類の場合
ディスクは自動的にリセットされます。
4枚のディスクをすべて取り除き、次に一枚ずつ布袋から4枚の新たなディスクを引き、順に生息地タイル1枚とペアにしていきます。

CASCADIA-rule2

4枚中、3枚の動物ディスクが同じ種類のものである場合
手番プレイヤーは、それらをリセットするかを選ぶことができます。
リセットする場合は、同じ種類の3枚のディスクだけを脇によけます。
次に一枚ずつ布袋から3枚の新たなディスクを引き、順に生息地タイル1枚とペアにしていきます。

CASCADIA-rule

リセットした結果、再び過剰繁殖状態となった場合、再度上記の処理を行います。
ただし、3枚のディスクが同じであった時の任意のリセットは、1回の手番に一度しか行うことができません。

過剰繁殖に関するリセットの処理がすべて終わったら、よけておいたすべてのディスクを布袋へ戻します。

生息地タイルと動物ディスクのペアを一組選ぶ

手番プレイヤーは、生息地タイルと動物ディスクのペアを一組選びます。

CASCADIA-draft

タイルとディスクを自分の自然環境に配置する

生息地タイルと動物ディスクを1枚ずつ選んだら、それらを任意の順番で自分の自然環境に配置します。

生息地ライルは、自然環境内にすでに存在する1枚以上の生息地タイルに隣接して配置する必要があります。
つまり、1辺以上が接していなければなりません。

生息地タイルを別の生息地タイルの上に重ねて配慮したり、他の生息地タイルを移動させることはできません。

サケの配置制限
各サケは、他のサケ3匹以上と隣接するように配置することができません。

自然トークン

動物ディスクを松ぼっくりマークのあるタイルに設置した場合、自然トークンを1枚獲得します。

CASCADIA-animaldisc

手元に自然トークンを持っている場合、ドラフトの際、そのうち1枚を消費することで、動物ディスクのうち任意の枚数をリセットすることができます。(リセットの結果、過剰繁殖の状態となった場合、過剰繁殖の処理を行います。)

CASCADIA-pine cone token2

また、1枚を消費することで、任意の生息地タイルと動物ディスクを、ペアを無視して1枚ずつ取ることができます。
CASCADIA-pine cone token

使用した自然トークンは、サプライに戻します。自然トークンは手番中に何回でも使用することができます。

ゲーム終了時、手元に残っている自然トークンは1枚につき1勝利点を獲得します。

ゲームの終了

プレイエリアに生息地タイルが4枚になるように補充できない状態になったら、 即座にゲーム終了です。(プレイヤーは、手番を20回ずつ行うことになります)

CASCADIA-end

得点シートを用いて、得点を記録していきます。

CASCADIA-scoresheet

動物得点カード
5種類の動物それぞれから勝利点を計算します。

生息地ごとの回廊地帯の大きさ
同じ種類の生息地が連続して隣接したひとかたまりを、その生息地の回廊地帯と呼びます。
各プレイヤーは、5種類の生息地について、自分の自然環境内で大きさが最大の回廊地帯1つを確認し、その大きさ1につき1勝利点を獲得します。

生息地ごとの回廊地帯の大きさの比較
5種類の生息地それぞれについて、すべてのプレイヤーの中で最大の回廊地帯を持つプレイヤーは、追加の勝利点を得ます。(プレイヤーの数により異なります)

自然トークン
自分の未使用の自然トークン1枚につき1勝利点を得ます。

7歳・9歳の様子

配置ルールが異なる5種類の動物を扱う通常ルールでは、まだまだ対等に勝負できないと思い、子供たちとはファミリールールで遊びました。

ファミリールールでは、動物得点カードはファミリールール用の1枚だけを使用します。
5種類の動物毎の得点はなく、同じ動物が、1個、2個、3個と隣接して置かれると、得点が増えます。(最大3個まで)
サケの配置制限は適応されません。
ファミリールールでは、動物1個だけ単独で置かれていても、勝利点は得られます。
中級ファミリールールでは、1個では勝利点は得られず、最大4個までつなげることで、高い勝利点が得られます。

要は、同じ種類の動物をくっつけて配置すればいいだけです。(形は問わず)

このルールであれば、2人ともすぐに理解でき、遊べました。
もともと、このカスカディアは手番での手順はとても単純なので、選んで配置するだけであれば、もっと小さい子でも参加できます。

ただし、このゲームの一番悩ましくて楽しいところが、配置するところ。
生息地タイルと動物ディスクは、基本的にペアで取らなくてはならず、思い通りの組み合わせでは獲得できません。
生息地タイルのつながりを優先すれば、動物ディスクが置けなくなり、、、と2層の悩ましいパズルがこのゲームの醍醐味です。
5種類の動物得点カードで遊ぶのであれば、やはり表記通り10歳からとなるでしょう。

でも、このファミリールールであれば、7歳息子とも対等に遊べました。
動物ディスクの配置ルールは簡単になるものの、2層パズルの楽しさは、しっかり残っています。
同じ種類をくっつけるだけなのに、生息地もつながるようにすると、案外難しいんです。
そして、最大勝利点を得られるのは3個までっていうのも、より悩ましくさせます。
同じ動物だけ狙ってても、点は伸びてくれません。
こんなに単純ルールなのに、まさにカスカディア!!

子供たちも、「クマが欲しいのに~山は置けないよぉ」とか言って、ちゃんとカスカディアジレンマを味わっていました。
それでも、しっかり生息地タイルをつなげ、動物たちもくっつけて、自分なりの自然環境を楽しみながら作っていました。

なんと、初めて遊んだ娘が最高得点!
私と息子も1点ずつの差で、すごくいい勝負ができました。

もともとパズルは大好きな子供たちなので、すごく楽しかったようです。
インタラクションが少なめなのも、自分の自然環境を好きに育てていけるので、満足度が高いようです。

むすめ 喋る S
むすめ
動物がいっぱいあるのに、置ける場所が限られてるんだよねぇ。
それが楽しいんだよね。


むすこ 喋る S
むすこ
次は何が出るかなってなるよね、欲しいの出ろって。
で、どこに置こうかなってなるのが楽しい!


親目線のレビュー

大好きなカナダのブリティッシュコロンビア州も含まれるカスカディア。
あの美しい大自然がゲームで表現されるなんて、テーマから心を奪われました。

最初に遊んだのは、ゲーム会。
衝撃的な面白さ!
そして、美しいタイル。
広がっていく美しい自然環境からは、想像できないようなジレンマたっぷりの2層パズルです。

簡単なルールでありながら、両立させるには難しいドラフトと配置。
夫と遊んでいる時は、私たちが、「キツネ~」とか「クマはまだか!」「川はいらないんだよぉ」とか大騒ぎしながら遊んでいたので、子供たちも参加したくて、入れて入れてって大はしゃぎでした。

また、両親が遊びに来た時にも一緒に遊びました。
普段はババ抜きくらいしかしない母ですが、「難しい~」と言いながらも、ルールはしっかり把握できました。
「普段使わない頭を使うわね~、ボケ防止よ」とか言いながら、まさかの勝利。
将棋やオセロなどのアブストラクト系が得意な父が2位で、私がビリでした。

ドラフト時にほどよい運とインタラクションがあり、経験の差がでにくい点も良いポイントです。
初心者にはAと書かれている動物得点カードを使用することが勧められており、まだその組み分けだけでしか遊んだことがありませんが、動物得点カードにはそれぞれ5枚あり、本来はランダムです。
毎回変わる配置ルールにより、慣れるといったことはなさそうですね。

私は初めての娘にも母にも夫にも負けるし、大好きなゲームだけど、弱い。
敗因としては、どうしても動物ディスクを、動物得点カードにならって並べたくなってしまうからだと思います。
最終得点は、動物ディスクの配置と生息地タイルのつながりの大きさ。
また、最大の大きさの時にもらえる追加点も大きく影響します。
動物ディスクを優先し、生息地タイルを犠牲にしてしまうと、最終得点が伸びないんです。

自然トークンで、リセットできるのが動物ディスクであり、どうしても動物ディスクが重要な気がしちゃうんですよね。
でも、生息地タイルも動物ディスクも両方大切。
でもそれが難しい!そして楽しい!

私が何より嬉しかったのは、子供向けルールがあること。
そして、それがしっかりカスカディアであることです。
簡単になりすぎることなく、大人も子供も対等に競えるバランスの非常に良いルールです。
しかもこのファミリールールには、さらにちょっと難しくした中級ファミリールールもあるんです。
7歳くらいから、ずっとずっと長く遊べるゲームですね!

6歳からのカスカディア・ジュニアも発売されるようですが、どんなルールになっているか気になりますね。
まだ発売されていないので、何もわかりませんが、我が家のカスカディアはこれで十分です。

今のところ、難点は見つからないのですが、強いてあげるのであれば、生息地タイルの山と川が似ており、初心者には事前に注意しておかないといけない点でしょうか。
よく見れば別物なのですが、川なので岸が描かれており、岸は灰色になっています。
山も雪が積もってはいるのですが、標高の低い所には雪がなく灰色になっています。
老眼の両親には、少し識別が難しかったようです。

70過ぎの全くボードゲームに慣れていない母でも遊べたので、どんな初心者にもお勧めできますよ!

わたし 喋る S
いかっぱ
ファミリールールも十分カスカディア!
大満足の内容にもう毎日遊びたくなっちゃいます。


 

ベッポがすっ飛んでいく!

ドイツ年間ゲーム大賞2007キッズ部門受賞作。
磁石の力を利用して、ベッポを狙い通りに飛ばして進む、すごろくタイプのゲームです。
思い通りにいかないベッポに、大笑い間違いなし。
ベッポが飛んでいく勢いは、大人でも予想外!

入学前の幼児も一緒に親子で遊べるボードゲームをお探しの方は、ぜひ参考にしてみてください!

BEPPO-top

わたし 喋る S
いかっぱ
ベッポの吹っ飛び方を動画で見て、心奪われた!
子供受けは間違いなしだけど、長く遊べるかしら?


【この記事でわかること】
・遊び方
・実際に遊んいる6歳児・8歳児の様子
・予想外の吹っ飛び方に、大人も子供も大興奮!

基本情報

対象年齢:5歳以上
対象人数:2~4人
プレイ時間の目安:15分
BGGの評価:Beppo der Bock

内容物

・ゲームボード 1個
・ベッポ 1個
・球のすべり台 1個
・コマ 4個
・クローバー 1個
・球 2個(うち1個は予備)

およその箱サイズ(cm):29.5×29.5×7(たて×よこ×高さ)

ルール

準備

ゲームボードを箱(下側)に戻し、球のすべり台をはめ込みます。

各プレイヤーはコマを1つ持ち、スタート地点に置きます。(小屋がある位置)
クローバーは2つ目の池のマスに置きます。

BEPPO-setting

遊び方

手番では、ベッポと球を持ち、ベッポをゲームボードの磁石付近に置きます。
自分の前にすべり台がくるようにゲームボードを回します。
すべり台をベッポに向け、球をすべり台に置いて、手を放します。
BEPPO-rule

ベッポが飛んで行った場所を見て、コマを進めます。
ゲームボード上には、黄色の畑、青の池、灰色の山地、濃緑の森、黄緑の草原があります。
ベッポが飛んで行った土地のを見て、同じ色の次のマスにコマを進めます。
ベッポが二つの土地にまたがるように止まったら、そのうちの1つを選ぶことができます。
BEPPO-rule2

ベッポが草原にいる場合(ベッポが動かなかったなど)は、コマは動きません。
また、ベッポがボード上から外に出た場合もコマは動きません。

ベッポがコマを飛ばしたら

ベッポがボード上のコマにぶつかって、それらのコマが転ぶか、マスの上から完全にはみ出てしまったら、そのコマはスタート地点に戻ります。

クローバー

最初にクローバーのマスに到達するか通過したコマが、クローバーを獲得し、コマの下に置いて、これと一緒に移動します。
クローバーはベッポがコマにぶつかってきた時に、クローバーだけが飛ばされ、コマを残すことができます。
ただし、クローバーとともにコマが飛んでしまった場合は、スタート地点に戻ります。
BEPPO-rule3

コマの下のクローバーを飛ばすことができたプレイヤーは、クローバーを獲得することができます。
BEPPO-clover

以上の処理が終わったら、次のプレイヤーの番になります。

ゲームの終了

誰かのコマがゴールに到着したら、ゲーム終了です。
最初にゴールに到達したプレイヤーの勝ちです。

6歳・8歳の様子

最初にベッポを飛ばしてみると、衝撃的な飛び方に大盛り上がりの子供たち。
最初はゲームにならず、とにかく飛ばしてみたいと、交代で飛ばしっこしていました。

慣れないうちは、ゲーム中でもベッポが飛んでいく場所は成り行きまかせ。
それでも大笑いしながら、勝敗関係なしに遊んでいました。

何度かゲームしたり、ベッポを飛ばしたりして遊んでいると、どこにベッポを置けば、どう当てれば思い通りに飛んでいくかを、自分で発見したようです。
ルールブックにコツが書いてはありますが、教えてあげなくても、自分でちゃんとたどり着いてました。

飛ばし方がわかってくると、やはり相手のコマにぶつけるのが楽しくなってくるようです。
ぶつけ合いっこになって、なかなかゲームが終わらなくなってきます。
5歳からとはなっていますが、まさに直接攻撃!のゲームなので、そのあたりを楽しめないと、嫌な思いをしちゃうかもしれません。

大人としては、負けても悔しくなるようなゲームではないので、子供の攻撃は甘んじて受け、大人は攻撃しないとか、子供が楽しく遊べるように接待してあげるのもいいかもしれませんね。

息子は、6歳になっていたのと、ベッポの飛び方に圧倒され、自分のコマが飛んでいくのも、大爆笑していたので、遠慮なく戦っています。

むすめ 喋る S
むすめ
どこに吹っ飛ぶのかわからなくて楽しい!!


むすこ 喋る S
むすこ
吹っ飛ばすのが楽しい!!



子供たちの感想は、やっぱり吹っ飛ばすのが楽しいようですね。

親目線のレビュー

ベッポの予想外の動きに大人も夢中になります。
飛び方が予想以上に激しい。
昼寝を邪魔されて不機嫌になった設定のようですが、不機嫌どころか大激怒です。

ベッポを森へ飛ばすのが難しくて、何度も練習してしまいました。
ベッポを少し森側に置いて、球が横から当たるようにします。
BEPPO-forest2

BEPPO-forest

でも、ベッポの位置を磁石から離しすぎたり、球を横に向けすぎると、球はコロコロと転がるだけ。
狙いすぎて、ベッポに向けて球が飛んでいかなかった時が一番悲しい。
ベッポの形も四角とか丸じゃないから、凹凸があって、球がぶつかる位置も考えちゃいます。

コマを進めるのも、飛ばした土地によって大きく進めることができるので、慣れてくるとあっという間にゴールしてしまいます。
そうなると、相手のコマの飛ばし合い。

クローバーは、だるま落としの要領で、コマを守ってくれます。
それでも、たまにクローバーだけ残って、コマが転がってしまうことも。
予想外の動きに大笑いです。

ゲームはとっても楽しいですが、何度も繰り返し遊ぶかというと、最近はあまり出番がないような。
たまに出すと、大盛り上がりするんで、気楽にちょっと遊ぶ時に最適です。

ベッポの飛ばし方で考えることはあるものの、そこまで頭を使うわけではないので、あくまでワイワイするためのゲームですね。

わたし 喋る S
いかっぱ
無性にベッポを吹っ飛ばしたくなるから、たまに遊んでる。
頭使わないから、ボードゲームした!って気分にはならないんだけど、気持ちよく飛んでくれると気分爽快!

 

ドイツ年間ゲーム大賞2022キッズ部門受賞作です。

山の麓にいる偉大な魔法使いは、とても強力な杖を持っています。
悪い魔女たちがこの杖を狙っています。
私たち魔法学院の生徒たちは、悪い魔女が麓に着く前に、魔法使いに狙われていることを伝えられるでしょうか?

山の上から魔法の球を転がし、生徒たちを山の麓に導きます。
でも、魔法の球のコントロールは難しく、時には魔女を進めてしまうことも。

狙った通りに魔法の球を生徒たちに届けることができるのか、みんなで相談しながら進める協力ゲームです。

青ポーンのゲームは、信頼しているのだけれど、子供たちも少し大きくなったせいか、どうもこのゲームはときめかなかったんですよね。
ボールを転がすだけかぁと。
インパクトはあるし、子供にはウケがよさそうだなとは思いましたが、私は『クアックスと仲間たち』を推してたんです。

とはいえ権威ある賞の受賞作なので、遊んでおかねば。
なんだかんだ気になっていたので、購入しちゃいました。
受賞作はやはり偉大なのか?レビューしたいと思います。

大好きな『クアックスと仲間たち』のレビューはこちら


ZAUBERBERG-top

わたし 喋る S
いかっぱ
実際に遊んでみてすごく優秀だった『クアックスと仲間たち』を超えられるのかな?
見た目のインパクトはかなりありますね~。


【この記事でわかること】
・遊び方
・実際に遊んいる6歳・8歳の様子
・狙った通りに落とすのは、なかなか難しいんですよ




基本情報

対象年齢:5歳以上
対象人数:1~4人
プレイ時間の目安:15分
BGGの評価:Magic Mountain

内容物

・ゲームボード 1枚
・生徒コマ 6個
・魔女コマ 4個
・台 4つ
・袋 1つ
・ゴールタイル(両面) 1枚
・魔法の球 5個(赤、黄、青、紫、白)

およその箱サイズ(cm):29.5×29.5×7(たて×よこ×高さ)

ルール

準備

台をボードの指定された場所に取り付けます。

ZAUBERBERG-setting

ゴールタイルをボードの下側に置きます。
ZAUBERBERG-prepare
通常ルールでは、生徒のマスが4つ、魔女のマスが3つものもを使用します。

生徒のコマ6つをコースの一番上の生徒のマークが描かれたマスに置きます。
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魔女のコマを魔女のマークが描かれたマスに置きます。
ZAUBERBERG-witchs

魔法の球5つは袋に入れます。

遊び方

順番に手番を行います。
手番では、袋から1個、魔法の球を取り出します。
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そして、みんなと話し合いながら、どのスタート地点から始めるかを決めます。
ZAUBERBERG-start

魔法の球が生徒もしくは魔女にぶつかると、山道に沿ってそのコマを魔法の球と同じ色の次の空いているマスまで移動させます。
ZAUBERBERG-rule

魔法の球は、次々に複数のコマにぶつかることもあります。
この場合は、ぶつかった順番にコマを移動させます。
ZAUBERBERG-rule2

素早くコマを移動させれば、同じコマに2度球がぶつかることがあります。

魔法の球がどのコマにもぶつかることなく下側に到達してしまったら、魔女を1つ選んで1マス進めます。
魔法の球が途中で止まってしまった場合は、正しい方向に少し動かしてあげます。

魔法の球が一番下に到達したら、とりあえずそのままにして置きます。
5個のすべての魔法の球が一番下に到達したら、全てを袋に戻します。
ZAUBERBERG-magicball bag

生徒か魔女が魔法の球にぶつかり、その先に対応する色のマスがもうない場合、そのコマをゴールタイルの生徒か魔女のマスに置きます。
ZAUBERBERG-rule3


ゲームの終了

3人の魔女がゴールタイルに置かれる前に、4人の生徒がゴールしたらみんなの勝です。
4人の生徒がゴールする前に、3人の魔女がゴールしてしまったら、みんなの負けです。
ZAUBERBERG-end

より挑戦的なゲーム

ゴールタイルの裏面を使用します。
ゴールさせる生徒の数、魔女の数を変更することにより、レベル1~5までの難易度で遊ぶことができます。

生徒コマ4つ、魔女コマ4つを使用し、生徒チーム対魔女チームに分かれて遊ぶこともできます。

6歳・8歳の様子

まずは私が1人でルール確認に球を転がしていたら、やっぱり「何それ?」「やってみたい!」と興味津々の子供たち。

ルールは、山の頂上の6か所のうち1か所を選んで、球を転がすだけなので、とっても簡単。
でも、球がぶつかった後、どう動かすのかは、ちょっと難しいですね。
次の同じ色のマスに行けばいいのですが、他の生徒や魔女がいたりすると、一気に先のマスまで飛びます。
ぶつかったら都度、「次はここになるね」って確認しながら遊んでいます。
同じコマにぶつかれば理解しやすいのですが、次にぶつかったコマが最初にぶつかったコマと違うコマの場合は、より難しく感じるようです。
慣れれば例外のない単純なルールなんですが、確かに最初はちょっと考えてしまいます。

スタート時点では、生徒と魔女の間に、それぞれの魔法の球の色のマスがあります。
まずはそこに進めたいので、転がす球と同じ色のマスの手前にいる生徒のいるところからスタートして連鎖を狙います。
この時の印象が強く残るのか、生徒や魔女が山の下の方に動いていても、すぐ手前に同じ色のマスがあるスタート地点を選んでしまいがちです。
何度か「生徒にぶつけられそうな所を選ぶんだよ」と伝えていますが、感覚的に色を優先してしまうようです。
私も慣れるまでは、なんとなく色につられていたので、気持ちはよくわかります。
スタート地点が生徒の背中じゃなければ、こんな混乱は起こらなかったのかなぁとも思います。

8歳の娘はすぐに動かし方も理解できて、こっちのほうがいいかなとか話し合いながら遊ぶことができました。

球がぶつかったコマを素早く動かせば、また同じコマにぶつかって、さらに進めることができます。
でも、これって常に素早く動かす必要があるのでしょうか?
魔女の時は連鎖させたくないので、ゆっくり下に転がるのをまって動かしていいのでしょうか?
この辺はあいまいですね。

6歳の息子は問題なくコマをつまんで、次のマスに置くことができます。
もう少し小さかったら、慌ててて次のマスに置くときにコマを倒しちゃったり、他のコマにぶつかって倒しちゃったりとかが起こりそうです。
息子もたま~にマスにちゃんと置けてなくて転がっちゃったとかあります。
素早く動かして連鎖を狙うのは、小さい子だと難しいかもしれませんね。

息子にとっては、パチンコのような楽しいおもちゃだったようで、ゲームをルール通り遊んだ後は、自由にコマを置いて好きなところから落として遊んでいました。
一気に5つの球をスタートさせて、どの球が一番速いかとか。

そんな遊び方をしていたからか、ゲーム内でもスタート地点からどのように球が転がるかを、指でルートをなぞりながら予想を立てる姿が見られるようになりました。
ルートは私が考えるものと大方同じなので、このくらいの年齢なら球の転がり方に予想を付けられるんですね。

むすめ 喋る S
むすめ
どっちに転がるかな~っていうのが楽しい!
下の方に行くと、ぶつけるの難しくなるよね。


むすこ 喋る S
むすこ
転がすの楽しい!どっちに行くなかな?って。
魔女にぶつかっちゃたりすると「あれ?」ってなる。


親目線のレビュー

転がすだけの小さい子向けのゲームかなぁと思っていました。
なんで、これが大賞なんだ!と。

遊んでみたら、けっこう難しくて、大人もちゃんと楽しい!
思うように球が転がらなくてヤキモキするし、うまく行けば大人だって嬉しい。
予想外の連鎖がおきると大盛り上がり!
ただの偶然で終わらせずに、ゲームとして落とし込んでいるなと感じます。

1人で黙々と練習しちゃったりしています。 もはや競技!?
魔女に当てないようにとか、魔女にわざと当てて軌道を変えてとか、けっこう奥深いんですよ。

とはいえ、球の動きが予想出来そうで出来ないので、まぁ戦略とかはあまりなく、みんなでワイワイ遊ぶ感じですね。
右側から落とすか左側から落とすかは、生徒や魔女の配置を見て決められるのですが、端にするかその隣にするかは、もうどっちがいいかわからんって感じです。

難易度は、通常ルールのほかにレベル1~5まであります。
通常ルールは確かに慣れてくれば、あまり負けなくなりますが、上達すればレベル5まで徐々に強くなれるかっていうと、やはり運としか言えないですね。

1人で黙々と練習していると書きましたが、日本語の説明書には2~6人用となっています。
しかし、箱や原文の説明書には1~4名となっているんです。
BGGでも1~6人と1人用対応になっていますね。
味方との協力については、話し合うっていうだけなので、正直1人でも何人でもいいです。
やっぱり自分で球を転がすのが楽しいので、複数で遊ぶなら2~3人くらいがいいんじゃないでしょうか。
自分の番がなかなかこないと退屈しちゃいます。

気になる点としては、魔女だけじゃなくて生徒コマの顔が怖いこと。
可愛くキャラクター化させる必要はないんですが、もうちょっと可愛くできなかったんですかね。
クリクリのお目目にしているんでしょうが、なんか怖いんですよ。
なんなら、魔女の方が目は可愛い。
偉大な魔法使いの後ろ姿は、もっと可愛い。

結局、キッズ部門受賞を納得したのかと言われると、う~ん、微妙。
もちろん楽しかったですよ!
普段ボードゲームで遊ばない子でも、すぐに遊べるし、ルールは転がすだけだし。
子供の心を掴むのはどっちかと言われれば、こっちだと思います。

でも、『クアックスと仲間たち』が運要素もありながら、けっこう考えるところも多くて長く遊べそうなので、私的にはやっぱり受賞作は『クアックスと仲間たち』であって欲しかったんですよね。

まったくタイプが違うから、良さを競うのは難しいですね。
最近はこういったコンポーネントで魅せる系、おっと思わせる系が受賞してますね。
2023年とかもそう。


過去の受賞作を遊んだ時のレビューまとめ記事はこちら


わたし 喋る S
いかっぱ
この「右に行って~!!そっちなのぉ」ってなる球の転がり方は、遊ぶ価値ありです。
球の色を自由に選べたら、もうちょっと戦略性が出る気もするんですが、どうなんでしょう。

 

ボードゲームの賞と言われて、真っ先に思いつくのは、ドイツ年間ゲーム大賞(Spiel des Jahres)ではないでしょうか。
ドイツ年間ゲーム大賞は、ドイツで選定されるボードゲームの最も権威ある賞です。
なんと始まりは1979年!
歴史ある賞であり、世界中で注目されていますね。

我が家でも、まずはこちらの受賞作から遊んでみて、どんどん沼にはまっていきました。

どの作品も子供が夢中で遊べて、一緒に遊ぶ大人も楽しい素晴らしい作品です。

新しいものからさかのぼって、レビュー記事をまとめました。
ボードゲーム選びの参考にしていただると、嬉しいです。



2022年受賞作 魔法の山

綺麗な魔法の球の力を借りて、魔法学校の生徒を偉大な魔法使いの先生のもとに急ぎます。悪い魔女に魔法の球の力を与えないように気を付けて!

転がすだけの小さい子向けのゲームかなぁと思っていました。
遊んでみたら、けっこう難しくて、大人もちゃんと楽しい!
思うように球が転がらなくてヤキモキするし、うまく行けば大人だって嬉しい。
予想外の連鎖がおきると大盛り上がり!


2021キッズ部門受賞作 ドラゴミノ

2017年にドイツ年間ゲーム大賞を受賞したキングドミノのキッズ版です。

タイルがかなり分厚く、印刷もとてもきれいです。
絵柄を合わせるだけなので、小さい子も遊べるタイル配置ゲーム。
効率よく卵を集めるために、考えるところはしっかりあるものの、運要素もあり、大人も子供と一緒に夢中になれます。

個人的にかなり好きなゲームです。


2018年キッズ部門受賞作 きらめく財宝

キラキラ輝くたくさんの宝石が、氷の塊をイメージした透明なリングにいっぱいつまっています。
もう見た目から、子供の心をつかんで離しません!
大人だってテンション上がっちゃう。
遊んでも、もちろん楽しいし、飾っておきたいくらいきれいなゲームです。(振動でくずれるだろうけれど)


2016年キッズ部門受賞作 ストーンエイジ・ジュニア

これは本当に良作!
ワーカープレイスメントだけれど、駒の配置はメモリー要素が重要なので、小さい子も遊びやすい。
木のコンポーネントも愛らしく、これぞボードゲーム!!
再販してほしいよ~。


2014年キッズ部門受賞作 お化け屋敷の宝石ハンター

これは、キッズ部門なのかな?
大人でも、クリアできないくらいの難易度ですよ。
遊び方はダイスなので、簡単だからかな?
他の大賞作と比較して、対象年齢が高いですね。

おばけが悪霊になっちゃうドキドキと逃げ切れるかのヒヤヒヤが、臨場感たっぷりに味わえる作品です。


2013年キッズ部門受賞作 お姫様を助けるのは誰だ

黒ひげ危機一髪と宝探しが一緒になっているんだもの、楽しいに決まってる!
魔法使い役と勇者役で、役割が異なるのもいいですね。

鍵がくっついてきた時のカチっていう音と手に伝わる振動が、アナログの良さを発揮しています。

大人だけで遊んでも、心理戦も交えた熱い戦いができますよ。


2009年キッズ部門受賞作 魔法のラビリンス

なんと2022年に日本語版が発売されています。
日本での発売がなかったり、すぐに販売終了されてしまうものも多いなか、10年以上経っての日本語版発売。
長く愛されているゲームですね。

本当に見えない壁があるかのようなギミックが素晴らしく、メモリー要素があるゲームなので、大人も子供も一緒に遊べます。

これからもずっと長く遊ばれていくゲームだと思います。


2004年キッズ部門受賞作 オバケだぞ~

単純なすごろくなのに、自分のコマがおばけになっちゃうことで、大混乱!
自分のコマがおばけになっちゃうギミックもいいですね。

大人はさすがにだまされないよ~と思っていると、まっさきに記憶が怪しくなる。
子供だましならぬ、大人だましなゲームです。

たいてい負けるけれど、好き。


2003年キッズ部門受賞作 ねことねずみの大レース

こちらも長く遊ばれている定番ゲームですね!

子供向け?いやいや大人だって、かなりヒヤヒヤ大盛り上がりですよ。
チキンレースの要素もあるドキドキすごろく。
後半のネコの追い上げが予想外で、どんどん捕まります。

誰にでもオススメできる作品です。


1998年子供特別賞受賞作 にわとりのしっぽ

ドイツ年間ゲーム大賞でキッズ部門が独立するのは、2001年。
こちらは、それ以前の作品のため、子供特別賞を受賞しています。
そのため、ゲームの箱には赤ポーンが付いています。

神経衰弱がこんなに闘争心を煽るものだったなんて。
小さい子のいる家庭にプレゼントを贈るときに、まっさきに候補に浮かぶのがこのゲーム。

これからもずっとずっと愛されていくゲームだと思います。


おまけ 2022年キッズ部門ノミネート作品 クアックスと仲間たち

惜しくも大賞は逃しましたが(この年の大賞は魔法の山)、個人的にはこれが大賞!
ここ数年は、ギミックに凝ったものが大賞を受賞していますね。
こちらは、バックビルドシステムを利用したすごろくなので、パッと見は地味かも。
それでも、内容は濃いですよ!大人だけで遊んでも十分に楽しめる作品です。
もとになっているクアックサルバーはドイツ年間ゲーム大賞2018エキスパート部門の受賞作ですね。

長く遊べるとても優秀なゲームなので、ぜひ国内で買えるようにしていただきたいです。


みんなで協力して、お化け屋敷から8つの宝石を持ち出しすゲーム。
おばけはどんどん増えるし、一つの部屋におばけが増えると悪霊になっちゃう!

悪霊が6体以上になる前に、脱出しなければ負け。
みんなで手分けして、宝石回収だ!!

2014年のドイツ年間ゲーム大賞キッズ部門受賞作です!

Ghost Fightin' Treasure Hunters-top

わたし 喋る S
いかっぱ
キッズ部門受賞作って6歳以下向けが多いイメージだったけれど、これは8歳以上か。
SDJのホームページにも、8歳以上向けはほとんどが大人・ファミリー向けってあるのにな。
5歳じゃまだ遊べないかな?


【この記事でわかること】
・遊び方
・実際に遊んいる5歳児・7歳児の様子
・8歳以上むけのキッズゲーム。難易度は?
・ひたすらサイコロ振ってるぞ


基本情報

対象年齢:8歳以上
対象人数:2~4人
プレイ時間の目安:30分
BGGの評価:Ghost Fightin' Treasure Hunters

内容物

・ゲームボード:1枚
・宝石ハンター:4個(4色各1個)
・おばけカード:12枚
・シャッフルカード:1枚
・おばけコマ(緑):24個
・赤い悪霊コマ:6個
・数字サイコロ(白):1個
・バトルサイコロ(黒):2個
・宝石:8個
・ドロー2カード:1枚
・ドロー3カード:1枚
・ドアロックカード(緑):2枚
・ドアロックカード(青):2枚

およその箱サイズ(cm):29.5×29.5×7.5(たて×よこ×高さ)

ルール

準備

プレイヤーはそれぞれ、宝石ハンターのコマを1つ選び、屋敷の正面玄関に置きます。
(2人で遊ぶときは、宝石ハンターを2つ持って動かしてください)

おばけカードとシャッフルカードをよくシャッフルして、引き札置き場に伏せて置きます。
ドロー2カード、ドロー3カード、ドアロックカードは基本ルールでは使いません。

Ghost Fightin' Treasure Hunters-extre rule

部屋のアルファベットがC,F,I,Lの部屋におばけ1つずつ置きます。(全部で4個)
部屋のアルファベットが赤い背景に、宝石を1つずつ置きます。(全部で8個)

Ghost Fightin' Treasure Hunters-vs setting

Ghost Fightin' Treasure Hunter-ghost

遊び方

手番でやることは、5個あります。

1.数字サイコロを振る

出た目に従って、おばけカードを引いたり、自分の宝石ハンターコマを動かします。

2.おばけカードを引く

数字サイコロの目におばけがいる時(6以外)、おばけカードの引き札の1番上ををめくって、捨て札の位置に置きます。
めくったおばけカードに書いてあるアルファベットと同じ部屋におばけを1つ置きます。
シャッフルカードだった場合は、部屋におばけを置かずに、引き札と捨て札に置いてある全てのおばけカードをよく切って、引き札置き場に戻します。

Ghost Fightin' Treasure Hunters-ghostcard

3.自分の宝石ハンターを動かす

数字サイコロの数まで、自分の宝石ハンターを屋敷の廊下のマスの上を移動できます。
サイコロの数字内であれば、途中で止まることもできます。

屋敷には正面玄関から出入りしてください。
各部屋に入ったら1マスです。
各部屋にはドアを通って出入りできます。

宝石ハンターどおしは、廊下の同じマスに置くことはできませんが、部屋には複数のハンターを置くことができます。

廊下では、ほかの宝石ハンターがいるマスを通過することはできます。
同じマスで止まることはできないので、通過できない場合は手前のマスで止まります。

動かないこともできますが、手番では必ず数字サイコロを振って、おばけカードを引いてください。

4.宝石をひろう

部屋にある宝石は、拾ってリュックにしまうことができます。
部屋におばけがいたら、戦いましょう。
拾った宝石は屋敷の外に持ち出すまで持っていなければなりません。
宝石を持っていても、おばけや悪霊と戦うことができます。

5.宝石をおろす

宝石を持って屋敷から脱出したら、手番は終了です。
次の順番でまた屋敷に入りましょう。

6.おばけと戦う

部屋の中におばけがいたら戦います。
おばけと戦うには、黒いバトルサイコロを1つ振ってください。
おばけアイコンがでたら、部屋から1つだけおばけを追い出すことができます。
仲間の宝石ハンターが同じ部屋にいたら、黒いバトルサイコロを2つ振ってください。
おばけアイコン1つごとに、おばけ1つを追い出せます。
ただし、2人以上いても、使えるバトルサイコロは2つまでです。

赤い悪霊か何もない目がでたら、何もできません。

Ghost Fightin' Treasure Hunters-vs ghost

悪霊部屋

3つのおばけが同じ部屋に置かれると、その部屋にいるおばけが悪霊になってしまいます。
3つのおばけを取り除いて、かわりに悪霊コマを置きます。

Ghost Fightin' Treasure Hunters-akuryou

悪霊部屋にはおばけを置くことはできません。
その場合は、ABCの順に次の部屋に置いてください。(Lが悪霊部屋なら、先頭のAに置いてください)

宝石を持っているときに悪霊部屋になってしまったり、悪霊部屋に宝石を取りに行ったときは、悪霊を退治しないとその部屋から出ることはできません。

悪霊退治

悪霊退治は、2人以上でチームを組んで行います。
悪霊部屋に少なくとも2人以上の宝石ハンターがいないと悪霊退治はできません。
2人でバトルサイコロを2つ振ってください。
悪霊アイコンが1つ以上でたら、悪霊退治成功です。
悪霊を部屋から追い出してください。

Ghost Fightin' Treasure Hunters-vs akuryou

ゲームの終了

勝利!

宝石ハンター全員が屋敷を脱出し、8つの宝石をすべて屋敷の外に持ち出せたら全員が勝利です!

負け

宝石を全て持ち出す前に、6つの悪霊が屋敷の部屋に置かれてしまったら負けです。
また、宝石ハンターがすべてばらばらの部屋にいる状態で、部屋に悪霊がいて、宝石ハンターが宝石を持っていて、全員が部屋から脱出できないときです。

上級ルール

上級ルールの準備

ドロー2カード、ドロー3カード、ドアロックカード(青2枚、緑2枚)をおばけカードにまぜてください。

宝石は数字の面を伏せて、数字の順に関係なくランダムに部屋に置いてください。

上級ルールの遊び方

ドロー+シャッフルカード

ドローカードを引いたら、追加で2枚または3枚カードを引いて、指示に従っておばけを置きます。
その後、引き札、捨て札置き場にあるすべてのカードを集めてよく切りなおして、引き札置き場に置きます。

追加でひいたカードにシャッフルカード、ドロー2、ドロー3が入っていたら、そのカードは無視して、次のカードを引いてください。

シャッフルカードがでたら、引き札、捨て札置き場にあるすべてのカードを集めてよく切りなおして、引き札置き場に置きます。

ドアロックカード

ドアロックカードを引いたら、同じ色のドアがロックされます。
宝石ハンターはロックされたドアから出入りすることはできません。

上級ルールでの宝石

宝石には、裏側に番号が書いてあります。
上級ルールでは、宝石を屋敷から番号順で持ち出さなくてはなりません。

宝石のある部屋に入ったら、めくって数字を見ます。
リュックにしまうこともできますが、屋敷から持ちだせるのは番号順です。

上級ルールでのゲームの終了

勝ち・負けの条件は基本ルールと同じです。

5歳・7歳の様子

ひたすらサイコロを振り続けるので、5歳息子は途中で飽きてしまいました。
親が「大変!もうすぐ悪霊になっちゃう。倒してきて~」とか、テンション上げたりしたけど、さすがに長すぎました。

ゲーム時間は30分くらいなので、それより長いゲームでも遊べるのに、これは飽きちゃいました。
やることがサイコロを振るだけだからかな?
確かに単調に感じることはあります。
進むのもサイコロ、おばけを倒すのもサイコロ。
ひたすらサイコロ振ってる感がすごい。

やらされてる感を感じちゃったのかもしれません。

基本ルールで遊んでも、5歳の息子には遊びきれませんでした。

当時7歳の娘は、しっかり状況把握ができていて、自分から「こっちのおばけ倒すね」「おばけ倒してから、宝石運ぶね」とか相談しつつも自分の意志で決定していました。
やっぱり状況判断能力や集中力は重要ですね。
息子にはまだ早かったのかなと思って、しばらく遊んでいませんでした。

6歳になって、久しぶりに遊んだら、こんなに楽しいゲームだったっけ?って言っていたので、やはり対象年齢にあえば、すごく楽しめるようです。
大盛り上がりしながら最後まで遊んでいますし、負けると「もう1回!」ってなります。

ゲームに慣れている子ならいいけれど、そうでないと、ゲームの勝率もそんなに高くないし、ゲームの流れ的にも喧嘩になりそうな気配もします。
「なんで倒せないんだよ~」とか。
盛り上がり過ぎちゃうんですよ。
こういったゲームに慣れていれば、「もう全然倒せないんだけど~」とか、「うわ~負けた~」って楽しく盛り上がれるんですけれどね。

今でも、上級ルールの宝石を番号順に持ち出すのは難易度高すぎるので、導入していません。
でも、ドローカードやドアロックカードは使ったほうが面白いです。
ゲーム時間は多少長くなるので、まずはこういった上級ルールは使わずに遊んでみて、ゲーム終了まで楽しく遊べたら追加してみてください。


むすめ 喋る S
むすめ
2匹おばけが集まっちゃったところは早めに倒さなきゃ!
悪霊になっちゃうと倒すの大変なんだよ。


むすこ 喋る S
むすこ
どこにおばけが増えるかなってドキドキするよね。
倒すぞ~ってサイコロふるの楽しいよ。
すっごい好きになった!(6歳になっての感想)


親目線のレビュー

おばけは可愛いのに、悪霊はほんとに襲ってきそうなくらい怖い。
可愛いおばけちゃんも白じゃなくて、薄緑なのがいい。
蓄光かと思ったけど、光らなかった。暗闇でぼや~って光ったら良かったのに。

宝石ハンターが宝石を背負えるのも、よくできてて感動!
背負っていても、バランス崩れて倒れないのもすごい。

Ghost Fightin' Treasure Hunters-icon

ゲームとしては、ひたすらサイコロを振っている感は感じるけれど、退屈はしないかな。
なにせ、ほぼ毎手番おばけが増えていくので、すごいスピードです。
ドロー3カードとか引いちゃうと、一気に悪霊まで増えちゃう。

悪霊がいる部屋には、おばけが置けないから、いったん悪霊がでると玉突き状態になって、一気に増殖。

ドアロックカードもなかなか悩ましいです。
ドアまであと1歩のところにいるのに、突然ロックされて、他のドアまで行かなくてはならなくなります。

大人が退屈しないのは、これはヤバいぞって気が付いて、ヒヤヒヤできるからかと思います。
難易度は結構高めです。
基本ルールであれば、ある程度勝てると思いますが、ドロー3カードなどを入れると勝率60%くらいかも。(宝石のルールは入れていません)

勝てた時も余裕ってことはなく、悪霊は5体になっていて、おばけ2体の部屋がいっぱい。
あとは脱出するだけだ~って、ギリギリ逃げ切る状態です。
3人で遊んでいるからかな?

BGGで、children's game rankでは5位と上位にランクインしているのですが、Family game rankでは一気に200位以下。
children's game rankに対象年齢8歳以上のゲームが入ることは、あまり見かけないのですが、上位に入っているあたり、やはりキッズ向け(6歳くらいから)なのかな。

ゲームの対象年齢って、しっかり戦略も考えて遊ぶには2歳くらい足す必要があるともいいますが、こちらは本当に8歳からで遊べるよ(6歳からでもルールはわかるよ)ということなのかもしれません。

テーマやルールの難易度は、子供向けで理解しやすいです。
BGGもchildren's gameの定義を、簡単なルールとわかりやすいテーマってしていますね。

協力ゲームとしても、本当に2人そろって戦わなくてはならないので、「助けに来て」「こっちから倒そう!」とか常に相談しています。
興奮しがちなところはあるけれど、協力ゲームとしてはとても良いと思います。
協力ゲームだから助言も自然にできるし、キッズ大賞は納得です。

大人だけで遊んでも、すごく盛り上がれますよ。
子供には容赦なさすぎるくらいの難易度ですから。

わたし 喋る S
いかっぱ
5歳には面白さがわからなかったみたい。
6歳になったくらいから何度も遊びたがるから、これから活躍してくれそう。
ダイス運なので戦略性は低いですが、場面に合わせて相談は必須なので、ファミリーには遊びやすいし、初めましての人とも盛り上がれますよ。

  

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