いかっぱの知育と称してボードゲーム沼

6歳の男の子、8歳の女の子と毎日ボードゲームで遊んでいます。
息子2歳、娘4歳の時、知育と言い訳して、すっかりはまってしまったボードゲーム沼。
これまでに遊んだゲームの中から、我が家でも大好評な幼児向け・低年齢対応のボードゲームをご紹介します。
親子の絆を深めつつ、子供たちの成長にもプラスの影響を与えること間違いなし!
新しいボードゲームの発見と家族との特別な時間が待っていますよ!

タグ:ブラフ

ヒツジの中に紛れ込んだいたずらオオカミのユリーを牧羊犬のポリーが探すゲーム。
捕まらないように逃げるユリー役と追いかけて探すポリー役に分かれて遊びます。

ユリー役は捕まらないようドキドキ!相手の裏をかいて逃げます。
ポリー役は今逃げたのがユリーか、そう思わせてユリーはじっとしているか?など相手の気持ちになって考えます。
子供と楽しく遊べる追いかけっこ&かくれんぼです!

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わたし 喋る S
いかっぱ
こういう役が違うゲームって、どっちやるかで喧嘩しがちなのよね。
5歳でも一緒に遊べるかな?


【この記事でわかること】
・遊び方
・実際に遊んいる5歳児・7歳児の様子
・ユリーとポリーどっちが有利?どっち役が楽しい?
・隠れた悪者を探すゲームならウェンディゴのこわい話があるけど、何が違う?

基本情報

対象年齢:6歳以上
対象人数:2~5人
プレイ時間の目安:15分
BGGの評価:Wilson & Shep

内容物

・木製のコマ:1個
・丸いタイル:17枚
・ごほうびの骨:20本

およその箱サイズ(cm):12×8×4(たて×よこ×高さ)

ルール

ゲームの目的

誰よりもたくさんごほうびの骨を集めること。
集める方法は、役割ごとに異なります。

牧羊犬のポリー役のときは...
ヒツジの群れの中に隠れたオオカミのユリーを見つけ出す。

オオカミのユリー役のときは...
ポリーに見つからないようにする。

準備

1. 丸いタイルの中から、ヒツジに変装したオオカミが描かれた(オオカミタイル)1枚を抜き取り、オオカミの面を上にして、いったん避けておきます。

2. 残りのタイル16枚を、ヒツジの背中の面を上にして、4枚×4枚の格子状にテーブルに並べます。

3. ごほうびの骨20本とイヌのコマを、タイルのそばに置きます。

4. 最初のラウンドでは、いちばん最近ヒツジを見た人がオオカミ役です。
その人が、オオカミタイルを受け取ります。

遊び方

毎回、交代で1人がオオカミ役になって、ヒツジの群れの中にオオカミタイルを隠し、他の人は全員が牧羊犬役となって協力し合い、オオカミを探します。

まず、 牧羊犬役は全員、目をつぶります。
それを確認したオオカミ役は、16枚のヒツジタイルから好きな1枚を取り、代わりにその場所に、オオカミタイルを裏向きで置いてください。

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タイルの位置や向きを元と同じようにし、どのタイルが交換されたのか、他の人には分からないようにしてください!
他のタイルも何枚かくるくる回してヒツジの向きを変えることもできます。

群れから取り除いたヒツジタイルは、このラウンドでは使わないので箱にしまってください。

オオカミ役は、準備ができたら 「もういいよ!」と 宣言します。
それを合図に、牧羊犬役は全員、目を開けます。
牧羊犬役は全員で相談して、 16枚のタイルのうちイヌのスタート地点にするタイルを1枚選び、 その上にイヌのコマを乗せます。
乗せたタイルは裏向きのままにしておきます。

ULY&POLLY-dog

そのあとは、オオカミの番と牧羊犬の番を交互に繰り返します。

オオカミの番
まずはオオカミの番です。
オオカミ役は、縦・横・ななめのどれかで隣り合う2枚のタイルを選び、場所を入れ替えます。

ULY&POLLY-wolf2

入れ替えのルール

かならず2枚のタイルの場所を入れ替えなければなりません。
パスはできません。
イヌのコマが乗っているタイルは動かせ ません。
推理を混乱させるために、オオカミが隠れていないタイル同士を入れ替えても構いません。
めくられた状態の表向きのタイルと裏向きのタイルの場所を交換しても構いません。

牧羊犬の番
オオカミの番が終わったら、次は牧羊犬の番です。
いちばん最初は、オオカミ役の左隣りの人がイヌのコマを動かします。
イヌは、縦・横・ななめの隣りのタイルへと、1歩分かならず移動します。
イヌをどのタイルへ動かすか、牧羊犬の仲間に相談することもできます。
でも、最後は自分で決めましょう。

ULY&POLLY-dog2

まだめくられていない、羊の背中のタイルにイヌを移動させるときは、そのタイルをめくり、表側に何が描かれているかを確かめます。

めくったタイルにオオカミが隠れていたら...
牧羊犬役の勝ち!
牧羊犬役の人たちは、1人1本ずつ、 ごほうびの骨をまとめ置き場から取ります。
これで1ラウンド終了です。
オオカミ役を交代し、新たなラウンドを始めます。

めくったタイルにオオカミが隠れていなかったら...
残念! 今めくったタイルの上にイヌのコマを置いてください。
タイルは表向きのままにしておきます。

これで牧羊犬の番は終わりです。
次はオオカミの番に移ります。
次にまた牧羊犬の番が来たときには、 今回の左隣りの人がイヌを動かします。

ULY&POLLY-rule

牧羊犬役が、 タイルを8枚めくるまでにオオカミを見つけ出した場合( 8枚目で見つけた場合も含む)
牧羊犬役の全員がこのラウンドの勝者になり、1人1本ずつ、ごほうびの骨をもらいます。

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牧羊犬役が、タイルを8枚めくってもオオカミを見つけられなかった場合
オオカミ役が逃げ切りました! オオカミ役が、ごほうびの骨を1本もらいます。

新たなラウンドでは、前回のオオカミ役の左隣の人が、今度はオオカミ役になります。

ゲームの終了

2~3人で遊んでいる場合:全員が2回ずつオオ カミ役を終えたとき。
4~5人で遊んでいる場合:全員が1回ずつオオ カミ役を終えたとき。

ゲームが終わったら、各自、手元に集めた骨を数えます。
いちばんたくさんごほうびの骨を持っていた人が優勝です。
同点1位がいたら、その人たちみんなで勝利を分かち合いましょう。

5歳・7歳の様子

5歳息子もオオカミ役を問題なくできました。
ウェンディゴのこわい話は、ウェンディゴがさらっている間、スカウト役は目をつぶっていなくてはならないのですが、こちらはいったんオオカミに入れ替えてしまえば、交換する場面もみんな見ています。
ルールがわからなくなっても教えてあげられるので大丈夫。
「そんなにとおくのタイルどおしは交換できないよ」とか教えてあげられます。

そして予想通り、子供はオオカミ役が大好き!
こちらのゲームはどのプレイヤーも同じ回数オオカミ役ができるので、その点も喧嘩にならず嬉しいルール。

娘は驚くほどオオカミ役が上手です。
教えていなくても、最初からオオカミではないタイルを入れ替え、牧羊犬役を混乱させます。
イヌが近づいてきても、動じることなく全く違うタイルを入れ替えたり。

息子はそんな娘をみて、考えて入れ替えるようになってきました。
どちらかというと、牧羊犬役のほうが苦手です。
自分がオオカミ役の時に、どうやって入れ替えて逃げようかと考えることはできてきているのに、相手がどう考えて動かしたかは考えられないようです。
動かしたタイルのほうへ進んでいきます。

やはり心理戦もしっかり楽しむためには、6歳からがいいようです。

むすめ 喋る S
むすめ
オオカミどこかな?って考えながら見つけるのが、すごく楽しい! オオカミ役の時は、どこを動かせばバレないかなって面白いよ。


むすこ 喋る S
むすこ
そうそう!探すの楽しいよね!絶対こっちだ!って思うのに当たらないんだよね。
逃げるもの楽しいよ。ドキドキするよね~。
来ないで~って思うよ。


親目線のレビュー

完全に読まれています。
「最初にオオカミを動かさない」は重要なようです。
でも、そこはなんとか我慢できても、どうしても2ターン目で動かしたくなっちゃうんです。
イヌがすぐ横にいる、、、。この緊張感がたまらず、つい逃げてしまいます。
で、すぐにバレる。
「絶対、逃げたと思った」って娘に言われます。

上手く逃げ切ったことは少ないのですが、逃げ切れると嬉しいですね!
牧羊犬も横・縦・ななめにしか動けないので、実は8枚めくられる前に勝ちを確信できることがあります。
どうやってもあと1ターンではオオカミにはたどり着けないところに、牧羊犬がいたりすると気持ちいですね~。

偶然当ててしまうことはありますが、やはり心理戦の部分が大きいです。
オオカミ役がいつどのタイルを動かしていたかを把握することは必要ではありますが、一切オオカミタイルに触れないことも可能なので、必須ではありません。
なんかあのタイルよく動かすな~とかあれば、あれがオオカミか、いやブラフかと悩みます。
牧羊犬役も色々考えて、話し合って決めるので、もちろん楽しめます。
でも、やはり牧羊犬役よりもオオカミ役が、やりがいもハラハラもいっぱい味わえますね。

我が家では今のところ、牧羊犬役の勝率が高いです。
それでも、みんな逃げ方が上手くなってきており、オオカミ役の勝率が上がってきています。
ある程度慣れてくると、大人も子供も対等に遊べます。

みんなの中に隠れた悪者を探すというテーマでは、ウェンディゴのこわい話があります。
あちらとの違いは、まずタイル枚数!
こちらのユリーとポリーではタイルはたったの16枚。対してウェンディゴは32枚です。
それもそのはず、ウェンディゴはまさに記憶力を試されるゲームです。
32枚というタイルの中から、だれがいなくなったのか記憶を頼りに探します。
でも、こちらはたった16枚。
記憶要素はほとんどありません。
心理戦がメインとなっています。
記憶力がすっかりなくなった大人にはありがたいですね。
テーブルに広げる枚数も少ないため、ちょこっと遊んですぐしまえる点もありがたい。
まったく違うゲームなので、ぜひそれぞれの良さを味わってみてください。



このユリーとポリー。絵柄の雰囲気はとっても可愛いんです。
でも、ヒツジの顔がどれもビミョーに可愛くない。
おっさんがいっぱい。
むしろ、オオカミのほうが可愛い。
そんなヒツジがたまらなく好きです。
ぜんぶちゃんと違う顔しています。

あと、この箱が好きです。
マグネットでパチってふたが閉まるのがすごくいい。
うんちしたのだれ?とかもこの箱ですよね。
開いてしまうこともないし、保管にも持ち運びにも便利です。

わたし 喋る S
いかっぱ
楽しかった!私、めっちゃ弱かったけど。
相手の気持ちや様子をうかがって見つけられると嬉しい!
逃げ切れると爽快!
どっち役も楽しいし、同じ回数遊べるから喧嘩にもならなくてよかった。
ユリーがオオカミでポリーがイヌって覚えられないんですよね。


そのほかの、プレイターが違う役割をやるゲームのレビューはこちら






 

宝探し+黒ひげ危機一髪が一度に楽しめるゲーム!
しかも、飛び出すのは黒ひげならぬお姫様。
ドイツ年間ゲーム大賞キッズ部門2013

悪い魔法使いがお姫様を閉じ込めた塔のカギを森の奥深くに隠してしまいました。
君は魔法使いより先にカギを見つけ出し、お姫様を助けられるかな?

お姫様を閉じ込めた塔には魔法がかかっていて、正しい扉の鍵を開けるとお姫様が飛び出します!

わたし 喋る S
いかっぱ
黒ひげ危機一髪と宝探し!一つで二度おいしい!
協力ゲームにもなるから、3歳児も一緒に遊べるかな?


IMG_8581

【この記事でわかること】
・遊び方
・記憶力・観察力・想像力が育つ その理由も説明
・実際に遊んいる3歳児・5歳児の様子と感想
・子供も悪い魔法使い役ができるか

基本情報

対象年齢:5歳以上
対象人数:2~4人
プレイ時間の目安:15~25分
BGGの評価:The Enchanted Tower

ルール

準備

塔の内側部分をボードにしっかりと差し込み、その上から塔のカバーをかぶせます。

下箱にボードを置き、チップを穴の部分に置きます。(置く場所の決まりはありません)

お姫様をカチッというまで塔に差し込みセットします。

魔法使いのスタートボードを下の箱の絵に合うように置きます。
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魔法使い役を決めます。
魔法使い役は青い魔法使い駒と鍵を受け取ります。
お姫様を助けに行くロビン役は赤い駒を受け取ります

魔法使いの駒は魔法使い用のスタートボードのスタート地点(★マーク)に置きます。
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ロビン役に目をつぶってもらい、魔法使い役が鍵をいずれかのチップの下に隠します。

これで準備完了です。

駒の進め方

魔法使い役は魔法使い、ロビンのシンボルが書いてあるサイコロを振ります。
ロビン役は数字が書いてあるサイコロを振ります。
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数字のサイコロの赤い字はロビン、青い字は魔法使いが進めるマスの数となります。
シンボルのダイスが示す役から、駒を進めます。

ロビン役はボード上の4つのスタート地点(●マーク)のどこからスタートしてもかまいません。

なお、ロビン役が複数いる場合は、魔法使い役の左隣の人からサイコロを振り、時計回りに代わってください。

鍵が隠されたチップの上に乗ると、カチッと駒にくっつきます。
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扉の開け方

鍵をゲットした人は塔の6つある扉に一つに鍵を差し込みます。
お姫様が飛び出せばその役の勝ち!
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何も起こらなかったら?
また駒をそれぞれスタート地点に戻し、魔法使い役が鍵を隠すところから繰り返します。

さきほど鍵を隠した場所のチップを裏返します。
魔法使いは鍵を同じ場所に隠すことはできません。

繰り返し遊ぶ場合

鍵の位置を変えるため、塔をいったんボードから外し、何度かくるくる回してください。

その後、お姫様をセットしてください。

主な知育要素


記憶力
観察力
想像力
ルールを守って遊ぶ

なかなか1回で正解の扉を開けることはできません。
どこが不正解の扉か覚えておく必要があります。

魔法使い役は鍵のありかを知っています。
ロビン役は魔法使い役が向かう先を見ながら、隠された場所を考えます。
魔法使い役は動きをみられていることを計算して、わざと違う方に進んでみたり。
双方の動きをよく観察して、次の自分の動き方を考えます。

自分だったら、どこに隠すかな?
スタート地点に近いところは、すぐに見つかっちゃうかも。
でも、逆に相手は隠すはずがないって思うかな。
相手の気持ちになって隠す場所を決める、隠した場所を探します。

魔法使い役が隠しているときに、こっそり見ない!!
これが守れないとゲームがつまらなくなっちゃうよ。と念を押しました。

3歳・5歳の様子

3歳にはやはり少し難しく大人と一緒のチームになる必要がありました。(ルールと目的は理解できますが、駒の動かし方の理解があやしい)

5歳娘もすごろくは慣れているのですが、ゴールがなく線に沿ってどこに向かってもいいというのが最初は分からず、ぽーんと絵柄から離れた絵柄へ飛ぼうとするので何度か説明し、出来るようになりました。

慣れてしまえば大盛り上がりです。5歳娘が気に入って何度もプレイしました。

ロビン役(子供たち)は魔法使い役(親)の表情や動きを見て隠し場所を予想するはずなのですが、なぜか子供たちは直感で当てます。

役割を逆にすると、一丁前にウソをついてみたり、一着線に向かわなかったり、なかなか考えているようです。

鍵をさすと飛ぶ仕組みだけれど、向きも合わせてしっかり刺さないと飛ばないことがあります。
そうなるとゲームが終わらないので、子供がやったときは再確認してあげていました。
慣れるとちゃんと刺せるようになりました。

子供チームと親でやることが多いのですが、どちらが鍵を刺すかでもめがちなのが難点です。

むすめ 喋る S
むすめ
すごい好き!
鍵隠す方やりたいんだよね
鍵を隠したところに近づいてくるとドキドキする!


むすこ 喋る S
むすこ
鍵隠したい!
わざと近くに隠したりするんだよ
1回通り過ぎると戻ってこないでしょ?
姫が飛ぶのが面白いよね!!

親目線のレビュー

黒ひげ部分(もはや姫は黒ひげ扱い)も面白く、見事お姫様が飛び出すと子供はもちろん大人も嬉しくなります。

サイコロ運がほとんどなので、魔法使い役もロビン役も互角な気がします。

扉をはずしまくって、長引くとロビンが有利かも。
鍵を隠せる場所が限られてくるので。

あと、鍵探しているあいだに、どの扉さっき開けたか忘れます。
記憶力の点では、子供の方が有利です。
「そこ、さっきやったよ」って言われて思い出す悲しい記憶力。

子供の視点でどこに隠したか考えて進もうとは思いますが、サイコロ運に恵まれず。
もう一直線にあたりをつけて進まないと追いつけないんですよ。

改善点があるとすれば、何度もプレイ要求されるので、本物の黒ひげのように、姫を刺して回せば鍵の位置が変わるようにしてほしいですね。
本体ごとクルクル回して再セットするのが少し面倒です。

あとは、慣れてくると魔法使い役をやりたがる、、、。でケンカする。
楽しいもんね、鍵隠して、ほかの人が探しているのニヤニヤ見るの。

このあたりは、ウェンディゴの怖い話に似てるかも。
悪者のほうが面白い。



最近では、魔法使い役が子供たち2人で、私がロビン役のことが多いです。
それが一番平和。

わたし 喋る S
いかっぱ
本当に1個で2度おいしかった!
姫助けてるの?吹っ飛ばしてるけど(笑)
鍵がカチってつく感触が好き

【まとめ】
・慣れれば子供も悪い魔法使い役ができる。むしろ魔法使い役が人気
・3歳児には駒の動かし方のお手伝いが必要
・鍵を探すのに夢中で、間違えた扉を忘れがち
・鍵をしっかり刺さないと飛ばないことあり
・子供チームにすると、どちらが鍵を刺すかでもめがち


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